出版社内容情報
一九九三年九月,ワシントンで「パレスチナ暫定自治協定」が調印されるとともにPLOとイスラエルの代表が握手,世界中が歴史的な和解として歓迎した.だが,それは共存への道をひらくのか.政治・経済の力学が陰でどう働いているか.現地での膨大なインタビューをまじえながら,絶望と希望に彩られたパレスチナ問題の構図と展望を描く.
内容説明
衝撃的な「和解」から1年―。絶望と希望のせめぎ合うパレスチナの最新報告。
目次
第1部 「和平」への道(共存の夢の破綻;占領と入植地建設;さまざまな「和平」案 ほか)
第2部 共存から共生へ(イスラエルの事情;暫定自治協定の衝撃;怒りと喜びのあいだで ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Nozawa
4
連日ニュースで戦場の映像がテレビで映し出されます。ネタニヤフ首相、ハマスの停戦への主張がかみ合わず、日々戦死者が増えています。さて1948年にイスラエルの独立により、パレスチナ人が難民となったことは前から知識にありましたが、それ以前イギリスがパレスチナを統治していたことは知らなかった。またイギリスのロスチャイルドが大きな力をもったことも知らなかった。その他オスロ合意については当時のイスラエル外相ペレスが大きく働いた。イスラエルとパレスチナ共存には程遠く、PLOはイスラエルに多大の譲歩をしての合意形成。2024/03/10