岩波新書<br> 水の環境戦略

岩波新書
水の環境戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303244
  • NDC分類 519.4
  • Cコード C0236

出版社内容情報

生きるために必須の水.55億の人がこの地球上で生き,なおかつ環境を保全するためには,水とどうつきあえばよいのか.つねに現実を動かす政策論を展開してきた水問題の第一人者が,長年の成果を初めて集大成し,さらに新しい提言をおこなう.水の安全とは何か.途上国の開発をどう保証するか.市民と行政におくる熱いメッセージ.

内容説明

生きるために必須の水。55億の人がこの地球上で生き、なおかつ環境を保全するためには、水とどうつきあえばよいのか。つねに現実を動かす政策論を展開してきた水問題の第一人者が、長年の成果を初めて集大成し、さらに新しい提言をおこなう。水の安全とは何か。途上国の開発をどう保証するか。市民と行政におくる熱いメッセージ。

目次

序章 水循環とは何か
第1章 世界と日本の水事情
第2章 排水による水質汚濁
第3章 新しい水道水質基準の見方
第4章 「リスク管理」の考え方
第5章 水環境―人間だけ安全ならいいのか

著者等紹介

中西準子[ナカニシジュンコ]
1938年中国大連市生まれ。1961年横浜国立大学化学工業科卒業。1967年東京大学大学院工学系博士課程修了、工学博士東京大学工学部助手、同環境安全研究センター教授などをへて現在、横浜国立大学環境科学研究センター教授。専攻は環境工学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

84
岩波新書愛好会】環境問題は、地道な実証の積み重ね。実践家であり理論家である著者が行き着いたところは、実証だけでは議論が尽くせない危険性。本書は「東京大学大学院での環境リスク制御論の講義」「の内容をもとにして、1992年7月から技術屋の環境政策異論を月刊誌世界に連載」「この二つを下敷きに完全に書き下ろし」。分かり易くなっている。2014/09/08

佐島楓

22
都市部で使われる水より農業用水のほうが多いこと、水の循環を意識する必要性など、改めて認識させられた。専門的な記述も多く、よく理解できなかったところもあるのが残念。便利さに慣れすぎている自分に反省。2014/09/02

Nさん

3
水の利用及び水質の現状と多数の提言。著者は環境リスク学の第一人者。前半は水事情や排水に関する解説。環境対策といえば、汚れたものを綺麗にする!とイメージしがちだが、そもそも汚さず生産できたら良いし、その方(クリーナー・プロダクション)が効率も良い。後半は水質のリスクについての専門的な話と提言が続く。なかなか難しかった。完全な安全はない、どこまでリスクを受容できるか、その線引きは本当に正しいのかを問う。人間にとっての安全ではなく、自然環境全体の安全を意識しなくては。費用便益だけでなく、広い視点を。2018/03/21

Hiroki Nishiyama

3
環境FLPの副読本として使用。ウォーターセキュリティの触れた本。現代では世界に名だたる清潔な水の流れる上水道ですが、やはり、近隣にゴルフ場や工場、農場ができた場合はこの本の内容を思い出す必要があると思いました。危険は油断していたり、忘れられたころに突然やってくるのですから。絶対安全神話は上水道にも存在しません。2011/09/10

Junichi Honda

2
水ビジネスに関して体系化が成されていて読みやすい本。ただし、イントロ系の本ではなく、in generalで考えると難易度中の上。2013/03/23

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