岩波新書<br> 子どもとあそび―環境建築家の眼

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岩波新書
子どもとあそび―環境建築家の眼

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  • サイズ 新書判/ページ数 205,/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004302537
  • NDC分類 384.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

子どもは遊びの天才であると言われている.しかし,緑地や空き地のない街,交通戦争,塾やけいこ事に追われる忙しい毎日など,子どもたちをとりまく環境は,彼らからどんどん遊びを奪いつつある.長年にわたって子どもの遊び環境の調査とそのデザイン・建築に携わってきた著者が,いま子どもたちのために必要な事,工夫すべき事をやさしく語る.

内容説明

子どもは遊びの天才であると言われている。しかし、緑地や空き地のない街、交通戦争、塾やけいこ事に追われる忙しい毎日など、子どもたちをとりまく環境は、彼らからどんどん遊びを奪いつつある。長年にわたって子どもの遊び環境の調査とそのデザイン・建築に携わってきた著者が、いま子どもたちのために必要な事、工夫すべき事を語る。

目次

1 あそびの原風景(子どもの場所;あそびの風景 ほか)
2 子どもの空間(子どものための都市空間;住まいと建築 ほか)
3 世界の子ども(ソウルの唄あそび;北京の子ども ほか)
4 あそび環境の現在(子どもはあそびの天才か;あそび環境の変化)
5 子どもと大人(大人の役割;夢・提案)

著者等紹介

仙田満[センダミツル]
1941年神奈川県横浜市に生まれる。1964年東京工業大学工学部建築学科卒業。1968年環境デザイン研究所を設立し代表。1982年工学博士。専攻は建築・環境計画、建築・環境設計。現在、東京工業大学工学部建築学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aleixo

5
やや古臭い記述もあるけれど、20年前も今も、抱えている問題の本質は大して変わらないのだと思った。このテーマの研究が現在どの段階まで進んでいるのか調べてみたい。子ども時代のあそびとその環境がその後の人生にどのような影響を及ぼすのか、自分の身と重ねて考えると面白い。2017/01/31

Takao

3
1992年11月20日発行(2006年9月5日、第16刷)。朝日新聞日曜版に連載(1990/3-91/8)された「あそびの現風景」を書籍化したもの。「幼保特例」科目の授業で参考文献として紹介されていたのだが、「あそび」が成立するには「環境」が大きな意味を持っていることを改めて認識した。もともとエッセーとして書かれており大変読みやすかった。「子どもとあそび」というテーマをなぜ建築家が? と最初は訝ったが、1941年生まれで子ども時代にたくさん遊んだ著者ならではの「あそび環境」論であった。2022/08/25

BOCCE

2
決して新しい内容ではないが、普遍的な子どもにとって必要な環境や要素を体系立て、事例を含めてわかりやすく紹介されています。次の世代がワクワクできる環境を整えることができるかという視点で誰もが読んだり意識して良い内容と思う。2022/04/15

くらむ

2
子どもの遊び場が、モータリゼーションの発達とともに失われていったことが分かる。道は元来自動車だけが通るものではなく、子どもの遊び場でもあったのだ。子どもの遊び場は現在は公園となっているが、ボール遊びが禁止の公園も多い。自由に遊べる場の確保は必要だろう。2015/04/29

Naota_t

1
★3.6/著者は、子供の遊びについて長年にわたり、環境と遊び場のデザイン・建築を研究している。東京工業大学の名誉教授だけあって文章も上手い。私には3歳の子供がいるので大変参考になった。高層住宅では、高層になるに従って、子供は排便や衣服の着脱などが遅いのは興味深い。子供に関する本を様々読んできたが、「遊ぶ」ことは学校での勉強と同義だ。youtubeも良いが、メリハリをつけて、親がしっかり外で遊んだり、手を使った遊び時間を確保することが肝要だ。「想像力は子供達の自由な遊びを通して育まれる」(p44)のだ。2022/05/01

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