岩波新書<br> 会社本位主義は崩れるか

岩波新書
会社本位主義は崩れるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004302483
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0233

出版社内容情報

日本的経営,企業系列・企業集団,株式相互持合い,行政指導,労使協調主義…….戦後の経済成長を支えた日本的システムが,いま内外からことごとく問い直され,動揺を見せている.いくら働いても豊かさを実感できず,対外摩擦を深める一方の歪んだ日本経済は,どのように変わりうるのか.『企業買収』につづく鋭い日本診断の書.

内容説明

日本的経営、企業系列・企業集団、株式相互持合い、行政指導、労使協調主義…。戦後の経済成長を支えた日本的システムが、いま内外からことごとく問い直され、動揺を見せている。いくら働いても豊かさを実感できず、対外摩擦を深める一方の歪んだ日本経済は、どのように変わりうるのか。『企業買収』につづく鋭い日本診断の書。

目次

第1章 危機の法人資本主義
第2章 批判される企業集団、企業系列
第3章 「会社本位」主義からの脱却
第4章 揺らぐ「日本株式会社」
第5章 会社と社会の相克
第6章 法人資本主義のゆくえ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

46
法人資本主義という言葉は著者が使用始めたものでそれについての昔からの著者の考え方を簡潔にまとめたものでそう目新しいものではありません。ただ最近の状況を少しばかり加えておられています。企業の日本的な行動論のような感じで分かりやすく理解できるようになっています。2015/08/08

佐島楓

21
日本的会社というものが、外国から見れば特異なシステムの上に成っていること、会社に所属していないフリーの人間がいかに生きづらいかということなど。いろいろな条件のもとに、主義は崩れてきているとは思う。2014/07/26

無識者

14
日本はいわゆる資本主義国なのだろうか?欧米では、経済体制のなかで独立した個人がそれぞれの利益を追求をしていくが、日本では個人というのが欠落して、かわりに法人がその役割を担っている。それを奥村氏は法人資本主義と名付けている。それは株の保有に始まり、労働のあり方、さらには政治のあり方にも絡んでいる。2017/04/20

takao

3
ふむ2024/04/13

Sadahiro Kitagawa

0
欲望や博愛精神を持った個人ではなくて、意思を持たない法人によって所有されているのが日本の大企業の特徴。そこにいる経営者や従業員がしているのは、労働であって仕事ではない。この状況を、大企業からのスピンオフを通して打破し、企業家精神を取り戻さなければなければならないという論旨。 大変古くて、書店では手に入らないと思うが、今読んでも学びが大きいと思う。2021/05/30

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