岩波新書<br> アメリカのジャーナリズム

岩波新書
アメリカのジャーナリズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 234,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004301837
  • NDC分類 070.253
  • Cコード C0236

出版社内容情報

湾岸戦争の際の徹底した報道管制,広告コンサルタントの手によって演出される大統領選挙,テレビに引きずられる大衆紙…….かつて国防総省ベトナム秘密文書事件やウォーターゲート事件でみせたアメリカのジャーナリズムの精神はどこへ行ったのだろうか.ニューヨークとワシントンに十二年間滞在したジャーナリストによる興味深い報告.

内容説明

湾岸戦争の際の徹底した報道管制、広告コンサルタントの手によって演出される大統領選挙、テレビに引きずられる大衆紙…。かつて国防総省ベトナム秘密文書事件やウォーターゲーム事件でみせたアメリカのジャーナリズムの精神はどこへ行ったのだろうか。ニューヨークとワシントンに12年間滞在したジャーナリストによる興味深い報告。

目次

第1章 新聞―多様と画一と
第2章 テレビ―報道とショウの間
第3章 ワシントン・ジャーナリズム
第4章 ニュースを取材する
第5章 ニュースを操る
第6章 イメージの政治
第7章 問われるジャーナリズム精神

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geoff

1
「ウォーターゲートがアメリカのジャーナリズムの絶頂期だった」という語りはこの本が書かれた90年代前半も今も変わらない。つまり、米メディアは結局この30年余の間、70年代の絶頂期を上回る成果を挙げられなかったのだ。湾岸戦争報道でメディアが見せた「大人しさ」はイラク戦争時のブッシュ支持一辺倒の予兆のようだ。ベトナム戦争時に国務省機密文書を報じたときの気概が当初からあれば、アメリカの中東政策の混迷のいくらかは避けられたのではないか。メディアに対する大衆の風当たりは強まる一方で、一貫して楽観視できる状況にはない。2023/11/05

Fumito Hiroki

0
ウォーターゲート事件、国防総省機密文書事件など、アメリカのジャーナリズム史についてもっと知りたくなった。2014/01/19

Jagrass03

0
全234ページ。19年前の書籍なので、今やどの文化でも言及されるのが当然となっているネットへ触れられていない所に懐かしさを感じた。2010/07/13

三城 俊一/みきしゅんいち

0
アメリカの報道現場をよく知る筆者が、豊富な実体験をもとに書いたレポート。大統領選挙におけるイメージ戦術やネガティブキャンペーン、官邸の情報操作に受け身なメディア、メディア不信の深刻化……20年ほど前の古い本だが、内容は全く色褪せていない。 個人的には、「史上最低の泥試合」といわれた1988年の大統領選挙の話題が興味深い。イメージだけで人気を取ろうとする政治家、それに乗っかり助長するメディア、簡単に踊らされる大衆……彼ら全員に問題があると言えそうだ。2018/01/27

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