出版社内容情報
’89年末のマルタ会談で米ソ冷戦の終焉がうたわれ,東欧革命の急展開とともにドイツ統一が実現.だが他方,ソ連のペレストロイカは混迷を深め,湾岸戦争は力の政策を棄てぬ米国外交を印象づけた.21世紀に向かう世界は今,どのような秩序を模索しつつあるのか.各国の現地を精力的に取材し,地球規模の激動を報告しながら,そのゆくえを展望.
内容説明
’89年末のマルタ会談で米ソ冷戦の終焉がうたわれ、東欧革命の急展開とともにドイツ統一が実現。だが他方、ソ連のペレストロイカは混迷を深め、湾岸戦争は力の政策を棄てぬアメリカ外交を印象づけた。21世紀に向かう世界は今、どのような秩序を模索しつつあるのか。地球規模の激動を精力的に取材・報告しながら、そのゆくえを展望する。
目次
1 「共同の家」の地政学―「ヨーロッパは1つ」の夢と現実
2 三都物語―東欧革命の中のウィーン、プラハ、ブダペスト
3 スーパーマルク スーパードイツ―国家統一の光と影
4 ペレストロイカ・クラッシュ―経済危機、民族危機下のソ連
5 湾岸危機の中のアメリカ―ブッシュの挑戦
6 冷戦の化石が動く―朝鮮半島統一の詩と真実
7 冷戦の解氷音が響く―89年革命と日本
8 「冷戦後」の世界の地経学―「内戦」と「ボーダーの反逆」が始まった
9 湾岸戦争と「新世界秩序」―善良であり、邪悪である時代の訪れ