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岩波新書
戦後ドイツ―その知的歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 256,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004301585
  • NDC分類 234.075
  • Cコード C0222

出版社内容情報

分断から統一へ――.廃墟からの出発,ユダヤ人虐殺の衝撃,ナチズムとの訣別,驚異的な経済復興と急成長,統一後の巨大国家.戦後ドイツ社会の変貌は知識人の精神にも大きな変遷を迫り続けた.ハイデガー,トーマス・マン,アドルノ,ハーバーマスらの言動はどのような影響を及ぼしたのか.複雑に展開した政治・社会・文化を克明に描く.

内容説明

分断から統一へ―。廃墟からの出発、ユダヤ人虐殺の衝撃、ナチズムとの訣別、驚異的な経済復興と急成長、統一後の巨大国家。戦後ドイツ社会の変貌は知識人の精神にも大きな変遷を迫り続けた。ハイデガー、トーマス・マン、アドルノ、ハーバーマスらの言動はどのような影響を及ぼしたのか。複雑に展開した政治・社会・文化を克明に描く。

目次

1 廃墟の風景
2 忘却と奇跡の復興
3 ハイデガーと西欧の運命―蘇る精神科学
4 知識人の抵抗
5 知識人の隘路
6 反乱とその痕跡
7 改革と諦念
8 新しき不透明性
9 西独の変化と消滅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

D.Okada

10
新書だけれど内容が深い。戦後の知識人と政治、学生運動の記述は比較的詳細で分かりやすい。ゲットーでブラントがひざまづいたのはやり過ぎとの世論が少なからずあったようで、個人としていかに倫理的高潔さを誇っていても、世論は厳しかったようだ。2010/11/16

spatz

9
入手困難本とのレビューを拝見。絶版?。三島氏は哲学の専門家でその辺は私は苦手でわからない。が、私見だが名著。戦後ドイツの、ナチスを生んだ国ドイツの引き裂かれた精神、思想がわかりやすくまとまっている。人名が多数でてくる(概論なので特に)しドイツや歴史に興味のない人には面白くもなんともないかな。最近のヨーロッパがめちゃくちゃになった難民。超法規的措置を何故ドイツがとったか。調べたり裏をとったわけでもないが、一点は明らかではないか。ナチスを生んでしまった国として。現代にも大きな大きな影響を、過去は与えている。2017/02/16

Ex libris 毒餃子

4
ドイツ旅行に際してドイツの予習。西ドイツの思想と政治の変遷をつづった本。ドイツ統合時にかかれたので時代性を感じた。2014/06/30

armerhund

3
これは名著だ。現在、ドイツにおける文学、哲学、あるいは思想全般に関心をもっていて、まだ読んだことがない人には、是非勧めたい。既に初版から四半世紀が過ぎているとはいえ、文学者や哲学者たちの政治との関わりについての記述は、自分にとっては、単に歴史的事実を教えられたより以上の意味を持っている。著者の色が強く出ていること、そして新書という形式そのものからも、ドイツの歴史を知るため教科書として使うのに最適なものとはいえない。しかし、いろいろなことを考えさせてくれる良い本だと思う。2015/05/20

であげるべ

3
入手困難本。「もしかして、急いで書かれました?」という感じのゴチャゴチャした書きぶりだけど、良い新書。自分はちょっとドイツに夢を託し過ぎてたと反省。2014/02/11

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