岩波新書<br> 地価を考える

岩波新書
地価を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004301417
  • NDC分類 334.6
  • Cコード C0233

出版社内容情報

地価の異常な高騰は,一体なぜ続くのか.いま,真に有効な対策とは何か.土地財産権の考え方を見直し,所有権から利用権中心への転換を説きながら,投機的取引の抑制,企業保有遊休地の放出,さらに公有地の拡大への道を具体的に提示する.住宅・土地問題をめぐる政府・各党・学者らの主張をも深く検討して書かれた待望の処方箋.

内容説明

地価の異常な高騰はなぜ続くのか。いま、真に有効な対策とは何か。土地財産権の考え方を見直し、所有権から利用権中心への転換を説きながら、投機的取引の抑制、企業保有遊休地の放出、さらに公有地の拡大への道を具体的に提示する。現代日本の最大の病、住宅、土地問題をめぐる政府・各党・学者らの主張をも広く検討して書かれた処方箋。

目次

序章 ひとつの「価格革命」
第1章 地価高騰の実態とその原因
第2章 問題点は何か
第3章 対策提案の検討
第4章 依然止まらぬ地価高騰
終章 対策の重点は何か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

46
都留さんが、バブルのころの土地高騰の状況を見て、警告的な意味で書かれたものだと思います。私も当時は現場の一線にいたので身を持って体感していました。金融機関も我さき競争状況で土地さえあれば、資金使途は不明でも貸すという状況でした。その時にやはりこのような先生は冷静に分析しておられて、土地取得権ではなく土地利用権をもう少しきちっと整備していれば、ということを言われています。まさにその通りと思いました。2015/06/27

Naota_t

1
128.5倍に膨らんだキャピタルゲインが、様々な影響を及ぼした。ここには様々な理由が絡んでおり、例えば、土地財産権よりも土地利用権を重視した政策をとらなかったことや、課税方法にも百家争鳴の議論がなされ、「土地転がし」等も発生したことで、瞬く間に高騰していった。当時、東京の地価を合わせると、アメリカ全土の土地を買えたらしい。土地政策について、「人と屏風は直ぐには立たず」な一面が大きく、難渋なのは承知しているが、神の見えざる手は都内の土地には及ばないらしく、格差が広がるばかり…非常に考えさせられる一冊だった。2014/01/27

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