岩波新書<br> フィルハーモニーの風景

岩波新書
フィルハーモニーの風景

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004301356
  • NDC分類 764.3
  • Cコード C0273

出版社内容情報

ウィーン・フィルやベルリン・フィルの素晴らしい音色は,楽員たちのどんな苦心によって磨かれ,華やかなコンサートの舞台裏では,どんな人たちがそれを支えているのか.日本を代表する指揮者として第一級のオーケストラの素顔を見てきた著者が,興味深いエピソードをまじえつつ,その表情を軽妙な筆致で描き出す.

内容説明

ウィーン・フィルやベルリン・フィルの素晴らしい音色は、楽員たちのどんな苦心によって磨かれ、華やかなコンサートの舞台裏では、どんな人たちがそれを支えているのか。日本を代表する指揮者として第一級のオーケストラの素顔を見てきた著者が、『楽譜の風景』に続き、興味深いエピソードをまじえつつ、その表情を軽妙な筆致で描き出す。

目次

1 ウィーン・フィルの秘密(「フィルハーモニカー」の誇り;聴衆の驚くべき質問;オルガントーンと友情)
2 ベルリン・フィルの表情(トスカニーニとカラヤン;音合わせをめぐる暗闘)
3 舞台裏の風景(ステージ靴の秘密;音の陰;あるステージマネージャー)
4 ハープの運び屋さん(取材はスニーカーを履いて;怪獣ハプゴンの指先;零細企業、がんばる)
5 指揮棒のこと、ホールのこと(お菜箸を指揮棒に;わが青春の日比谷公会堂;オーケストラの本拠地)

著者等紹介

岩城宏之[イワキヒロユキ]
1932‐2006年。東京生まれ、東京芸術大学音楽学部器楽科中退。在学中の1954年にNHK交響楽団副指揮者となり、1963年、指揮者に就任。1960年には海外デビュー、以後、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなど世界のトップオーケストラの客演指揮にあたる。NHK交響楽団終身正指揮者、メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者、国内ではオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督の他数多くの楽団で監督を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひなっとぉ

32
83点…指揮者、岩城宏之氏のエッセイ集。ウィーン・フィルと指揮者がやりあう裏話は非常に面白かった。また、楽器運搬などの裏方さんや今はなきホールのエピソードからは氏の優しい人柄がにじみ出ていてよかったです。あまりなじみのなかった岩城氏の演奏をちゃんと聞いてみたくなりました。一番印象に残ったのはカラヤンの「オーケストラはドライブするのでなくキャリーしろ」いう一言。カラヤンのこと見る目が変わりました。彼がオケのメンバーから愛されていた理由がわかった気がしました。なかなかの良書だと思います。2012/01/08

壱萬弐仟縁

11
わりと字体が大き目の読みやすさがある。オーストリアは人口7百万人(34頁)。楽器の運搬。これは、意外にコストがかかると思う。海外公演の事例では、相当だと。そして、それに見合うだけのチケット代金やCDなどの売り上げがないと経営していけない。いわゆる、アーツマネジメントの問題である。航空料金の高さ(125頁)。2013/08/13

マーク

5
30 面白いエピソード集。ウィーンフィル、カラヤン、ステージ靴、ステージマネージャー、ハープの運び屋、日比谷公会堂。 2020/02/02

もっひぃ

5
字が大きくて読みやすかった。ウィーンフィルとベルリンフィルの違いがよく分かった。ウィーンフィルが断固として東洋人を入団させない方針をとっているらしい。初めて知った。やっぱりこういう系統の本だと指揮者が書いた本が一番面白いかもしれない。2017/03/22

mimm

3
一流指揮者による一流オーケストラの素顔と、その演奏を陰で支える人々(帯より)に関して。文章がとにかく読みやすくて、夢中で読了。バブル期の日本の頃の話なので、不況の中、お金のない楽団を支えた小さい企業さんたちの今もすごく気になります。現在の音楽業界の話も読んでみたくなりました。2013/12/04

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