岩波新書<br> 志賀直哉〈下〉

岩波新書
志賀直哉〈下〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004301080
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0295

出版社内容情報

近代文学史に屹立する志賀直哉.著者は,その珠玉の作品群とその水面下に大きく裾なす日記,草稿,書簡などの中に,作家の内面的葛藤と成熟を読み取っていく.透徹した批評で知られる文学者による本格的な作家・作品論である.上巻は,初期の作品群から「城の崎にて」までを,下巻は「暗夜行路」を中心に志賀文学の本質に迫る.

内容説明

『自己』に忠実に生きようとした作家・志賀直哉。その著作のすべてを読みつくし、鋭い感性から名文が生み出され、作品に結晶していく過程を克明に追求する。多年の研究の上に生まれた本書は、また強烈な「白樺派」的自我と戦後精神との格闘の軌跡でもある。下巻は「暗夜行路」を中心に志賀文学の本質に迫る。

目次

『和解』の成立
『暗夜行路』の出航
性の恐怖からの逃走
どん底の男
「鳥毛立女屏風」の美女
休止期と見えるもの
伏流水の地上滲出
自我脱却による再生
『暗夜行路』についての定説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

9
気になった部分は、以下のとおり。「『心の貧しき者は福(さひはい)なり』という言葉を、内村鑑三は『心に貧しき者』、心において貧しき者、謙虚な心をもつ者と解したが、謙作はこれを心が無闇に貧しいこと、心の貧乏人の意味に解して、今の自分の精神状態がそれだとして、これほど惨めな状態があろうかと思う」(110-1頁)。謙虚さは、どんな人にも大事。傲慢な振る舞いになるのは、自分の非をいざとなれば認めず、開き直り、嘘をついてでも自己保身に走ることである。これは、どんな人でもやってはならない。高潔な人物でない。謙作は癇癪。2013/08/02

fantamys

0
やっぱ本多秋五はすごいと思う。2015/01/02

0
Y-102000/02/20

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