出版社内容情報
メキシコが誇る反骨の壁画家ディエゴ・リベラ,そして彼をとりまくフリーダ・カーロ,ブルトン,トロツキー…….芸術家や革命家を魅了して止まなかった文化都市コヨアカンに,著者は子供のためのバイオリン学校を設立する.その波瀾万丈のドラマを縦糸に,そして自らがたどる巨匠たちの足跡を横糸に織りなす,燦光きらめくメキシコ案内.
内容説明
メキシコが誇る反骨の壁家画ディエゴ・リベラ、そして彼をとりまくフリーダ・カーロ、ブルトン、トロツキー…。芸術家や革命家を魅了して止まなった文化都市コヨアカンに、著者は子供のためのバイオリン学校を設立する。その波蘭万丈のドラマを縦糸に、そして自らがたどる巨匠たちの足跡を横糸に織りなす、燦光きらめくメキシコ案内。
目次
夜明けの夢
コヨアカン昔・今
バイオリン、メキシコの子どもたちと私
サン・フェリッペと長崎
天性の画家ディエゴ・リベラ
アンドレ・ブルトンとメキシコ
そして今、コヨアカンで思う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
368
ヴァイオリニスト黒沼ユリ子さんのメキシコでの活躍を自らが綴ったもの。中心となるのは「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」の創設からそれ以降の活動。これを読んでいると、この人はなんと周辺の協力者に恵まれていることかと思う。もちろん、それもご本人の人柄、人徳があってこそのもの。しかも、文才もなかなかのもので、読んでいて心躍ること。ヴァイオリンを通じてのこれほどの交流が(それはもはや単に交流の域をも超えているのだが)なされていたのは知らなかった。そして、メキシコの限りない素敵さも。2020/08/28
kaizen@名古屋de朝活読書会
78
岩波新書愛好会】「メキシコからの手紙(岩波新書)」で、メキシコシティで暮らす著者の立ち位置を知る。岩波書店の月刊「図書」に「続メキシコからの手紙」に掲載したものに、大幅な削除・加筆したものが土台に。参考文献もきちんと記載。メキシコ好きな自分だが、一度しか行ったことがないので黒沼ユリ子が羨ましい。2014/09/08
岡本匠
10
〈川西空想書店 出店企画 出品本を読み直す〉 ヴァイオリニストの著者によるメキシコ本。随分前に読んだのだけれど、第6章は、ディエゴ・リベラに関して書かれている。フリーダ・カーロの夫として有名だが、本人も著名な画家である。特に壁画が素晴らしいということだが、壁画ゆえに実物を見たことがない。この分野の本を手に入れようとしたが、入手不可能だった。一部分再読したけれど、売れたらまた買いそう。2016/10/16
Tom Tom
2
メキシコでご本人の別荘に泊まらせてもらって本をご紹介頂き読ませて貰った。メキシコに来て3ヶ月、まだまだ知らないことだらけの中でメキシコの歴史を学ばせて貰った。音楽家だけでなく、政治、歴史、文化に鋭い感性でご意見を持たれているなかなかお知り合いにならない方で尊敬しています。2018/08/30
イシイアツコ
1
メキシコシティに1か月滞在する予定で、その前に入門編としてこの本を進められた読んだ。おかげでコヨアカンへの理解やメキシコシティの雰囲気が時代背景は多少違うものの少しわかった気がした。不思議だったのは、メキシコに滞在中にこの本の中の登場人物と縁があって、同じ日本人のお宅に一緒に滞在したことだ。メキシコに住んでいる日本人たちは実に個性的で面白い人が多いのだ。2011/04/02