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岩波新書
絵で見るフランス革命―イメージの政治学

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  • サイズ 新書判/ページ数 240,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004300748
  • NDC分類 235.06
  • Cコード C0222

出版社内容情報

フランス革命には膨大な絵画が残されている.そこには,王や王妃等の権力者を風刺した漫画から,民衆のエネルギーを描いた作品まで,革命のさまざまな側面が大胆に描かれており,当時の社会や思想状況について革命史の新しい視点を提供してくれる.革命の勃発からナポレオンの登場まで,絵画の中から歴史を辿り,革命の意味をあらためて問う.

内容説明

フランス革命には膨大な絵画が残されている。国王や王妃らの権力者を風刺した漫画から、民衆のエネルギーをダイナミックに描いた作品まで、革命のさまざまな側面が大胆に描かれ、当時の社会や思想状況について新しい視点を提供してくれる。革命の勃発からナポレオンの登場まで、絵画の中から歴史をたどり、革命の意味をあらためて問う。

目次

不安と笑い
記録への情熱
「それは革命です」―バスチーユの占拠
フリジア帽とサン=キュロット
革命の自己表現
王の処刑
シンボルの闘い―自由・平等・友愛
時間と空間の革新
ギロチンの日々
革命と女性
革命の終焉
イメージの政治学―エピローグ

著者等紹介

多木浩二[タキコウジ]
1928年神戸に生まれる。東京大学文学部美学美術史学科卒業。専攻、芸術学・記号論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mm

21
三部会の招集から、ナポレオンが革命は終わったというまで10年とちょっとだ。なんとも目まぐるしい10年である。しかし、その時間の中であっても、いやそうであるからこそ、先の展開は読めず、何が起こっているのか理解もできないままに市民は日々を暮らしていたのだろう。その人たちに事件のイメージを、あるいはプロパガンダを植え付けるのは、カリカチュア等の図像である。革命派からも反革命派からも、政府御用達の画家も、無名の絵描きも、一つには記録を残すという使命感のようなものがあったらしい。絵の多さは解釈の多様性を反映してる。2021/12/25

kochi

14
美学者の著者が、いわゆる3部会の招集からブリュメールの18日のクーデターまでのフランス革命の時代に描かれたり配布された絵や版画などを分類して解説。もちろん図版も豊富。フランス革命については、『ベルバラ』由来の知識ぐらいしかなく、知らないことばかり。印象深い画像ばかりなのだが、ベルバラつながりで見ると第10章「革命と女性」。実際に男装し武器を持って騒動に参加したアマゾンヌも実在したというし(まさに!)、かと思えば、革命の会議に編み物しながら参加する政治的に過激な女性陣「トリコトゥーズ」の存在とか、興味深い。2022/04/24

マーブル

8
人類は歴史を絵で残さずにはいられない。  目の前で繰り広げられる大事件。誰かに伝え、誰かと語り合うために。  止めることのできぬ欲求や、政治的なあるいは商業的な目論見のため。  字を読むことのできぬ人々が多い時代であれば、その役割はおのずと大きい。フランス革命をもう少し勉強したい、と思って読んではみたが、これで歴史的な事実に詳しくなる、ということはなかった。そのような目的で書かれた本でもないし、出てくる絵画、版画、カリカルチャのあれこれが歴史の事実をそのまま表していない場合も多い。 2018/08/29

takao

4
ふむ2024/01/22

belier

4
フランス革命当時に描かれた絵をテーマ別に紹介。現代フランスにも続く品がない風刺画、イギリスらしく皮肉った風刺画、たぶん特徴がでているのだろう人物画、教科書にも載っているドラマチック化された歴史画などさまざまあって楽しめた。カラーのページがほしかったこと、もう少し細部がつぶれない印刷にしてほしかったこと、その辺は古い本だし、ないものねだりか。ただし説明の文章が分かりにくなったのは不満。2021/11/22

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