出版社内容情報
婦人から女性,そして「おんな」へ――女性の占める位置は呼び名とともに近代以降大きく変化してきた.家族・職場の変容など新しい問題に直面して,女性をめぐる論議も活発である.長年女性史研究に携わってきた著者が,これまでの女性の歩みを振り返り,婦人問題研究から女性史,フェミニズムにいたる論点を整理して今後の展望を試みる.
内容説明
婦人から女性、そして「おんな」へ―女性の占める位置は呼び名とともに近代以降大きく変化してきた。家族・職場の変容など新しい問題に直面して、女性をめぐる論議も活発である。長年女性史研究に携わってきた著者が、これまでの女性の歩みを振り返り、婦人問題研究から女性史、フェミニズムにいたる論点を整理して今後の展望を試みる。
目次
序 女性史とわたくし
1 女たち・女性史の転機(女たちの位置;女性史は、いま)
2 女性史を見なおす(女たちと国家;母性の論理;女性学と女性史;民俗学と女性史;「世界」の視点から;「地域」の視点から)
結 女性史にこだわりつつ女性史のかなたに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
1989年2月20日発行(1989年8月5日、第2刷)。男性の歴史学者による「女性史の問い」。30年前のものだが、読み進むにつれて引き込まれた。これまで何回か読みかけたが、その時は読む力がなかったようだ。全編を通じて示唆を受けることが多かった。30年前に読んでいたらその後の人生も変わっていたかも…。特に興味深かったのは、市川房枝らの婦選運動が総動員体制に絡め取られていったということ、1918〜19年の、与謝野晶子・平塚らいてうらの母性保護論争は、今もなお、私たちに自立か保護か鋭く問いかけているということ。2020/07/24
Kenichiro Yano
0
語彙力の無さで、読むのを断念。2014/04/20
Naota_t
0
題名では分かりにくいけれど、内容は女性史、女性学の本。 (婦人→女性→おんな、で女性史の変遷を表しているらしい) 上梓1989年、この時代の岩波新書は文章の書き方や言葉の選び方がきれいで、読んでいて清々しい、、、けれど本書の内容は、今後の女性史の展望を試みているけれど、論点がはっきりしていないというか、、。 女性史を勉強したい人にはお勧めかも。“女性史”史が分かります。 2012/07/20
丰
0
Y-112000/03/09