出版社内容情報
旅に出る時,どんな本を持っていくか.本書はこの「カバンの底の黄金本」の選び方から始まる.SF,ロマン,サバイバル・ドキュメント,そして動物学,海洋学等々のサーカス.活字の不思議世界への探険をタテ糸に,日本全国津々浦々,はたまた世界の辺境地においての足による実践的見聞をヨコ糸に織りなす椎名流超読書のすすめ.
内容説明
旅に出る時、どんな本を持っていくか。本書はこの「カバンの底の黄金本」の選び方から始まり、SF、ロマン・サバイバル・ドキュメント、そして動物学、海洋学等々のサーカス。活字の不思議世界への探険をタテ糸に、日本全国津々浦々、はたまた世界の辺境地においての足による実践的見聞をヨコ糸に織りなす椎名流超読書のすすめ。
目次
カバンの底の黄金本
蛭的問題
オトコの夢
明るいインド
隣りの狂気
水の中の静かなひとびと
ドロリ目談議
とらわれの身の小さな窓
知の天動説
極限生活者の日常的問題
おせっかいニッポン
豊饒の行列
役人たちの安全
ブキミな日本人
ポケミスの女
ロマンの現場読み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
49
「旅に本を持っていく」派の人におすすめ。ぜひご一読を。シーナさんは10冊は持っていくそうである。旅先や日常で出会った、オモシロイ体験を本にからめていく筆致はさすが。この本に限らずシーナさんの本はリーダビリティ抜群なので、電車の中で読むのに最適である。初版から30年を経ているが、ニッポンの、「役人たちの安全」のような状況は相変わらずなんだろうなぁ。2018/08/14
佐島楓
23
旅に出るとき何の本を持っていくか、から始まるシーナさん流ブックガイド。おぞましくもおそろしい話題も多いのだけれど、静かに「なるほど・・・」などとうなずいて納得できてしまう内容ばかりだった。コアな本好きの方なら、この本から何冊かピックアップしてリストを作れると思う。私は苦手にしていた翻訳もののSFを読んでみようかなと思案中。2013/07/31
ヒロユキ
21
『旅に出る時、どんな本を持っていくか…』…そうそう、非常に悩む問題ですね。…シーナさんに倣って新書判サイズで何か探そうかな…。やっぱり文庫本も外せないし…。その土地にあったものも読みたいしな…。と非常に贅沢でとても楽しい問題なのである(笑)。2013/09/29
バカボンのパパ
19
椎名誠さんの旅先へ持っていく読書案内。随筆、引き込まれる。。怖いところもあったが、椎名さんの人間性、優しさがうかがえ、心地よいと感じるところもあり、読んでよかったです。2018/04/21
kinkin
17
面白話と面白本が紹介されていて飽きのこない本2011/11/14