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岩波新書
花火-火の芸術

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004202370
  • NDC分類 575.98
  • Cコード C0276

出版社内容情報

花火は日本の夏の代表的風物詩として,江戸時代以来,人びとを楽しませてきた.今や日本の花火技術は世界一優秀とされている.代々続いた花火師の家に生まれ,世界四十七ヵ国で花火を打ち上げてきた著者は,花火の歴史を概観したあと,製造法や打ち上げの実際を紹介し,世界各地の花火のお国ぶりにもふれ,花火師の心意気を伝える.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たみ

17
熱い本。火薬の発明、日本での発展、花火の作り方と種類、外国と日本の花火の違い。白黒写真と図入り。花火が発明された詳しい時期は不明だそうで、銃や大砲の片手間に開発されたのではないかと著者は考察。日本の火術・砲術家は自分たちの技術を権威づけるために閉鎖社会を作り上げ、一方で戦いに参加し鉄砲や火薬を扱った庶民が平和になってから花火師に転身、双方の技術が合体して打ち上げ花火が作られていったのではないかなど。あまりに熱いので脳内熱血花火師架空ドラマが再生されました。でも師匠!ばかやろう!みたいな。著者は花火師さん。2015/10/23

和草(にこぐさ)

12
もともとは火薬に始まった花火。日本の花火は世界の中でも屈指の美しさ。危険と隣り合わせで花火に携わる方々に綺麗な花火を見れることができ、感謝です。2019/10/13

つくし

2
花火師の語る花火の歴史や分類、構造。特に火薬という危険性をもつ花火について、戦後にGHQと交渉しながら伝統としての姿を復活させたくだりには感服。体中に響くような深い音を伴って開花する大玉の、あの荘厳な姿は、もはや執念とも言えるような日本独自の丁寧な仕事ぶりが生み出しているんだなぁと思うと、絶えないでほしいと願うばかり。2022/08/19

Hikari Sakai

1
★★★★戦前生まれの大御所花火師が1983年に発行しただけあって、花火の起源から歴史までわかりやすくまとめてある。日本に伝わったのは1613年イギリスの使者が家康に吹き出し花火を見せたのが初。その後吉八代将軍吉宗が疫病退散を祈って花火大会を開催したなど、花火について学ぶには必読!2022/05/24

桧山

1
83年なので古い本ですが楽しかった。前半は歴史。花火→火薬→鉄砲とルーツは戦なのかと今更なことに驚く。花火って日本のイメージだけど海外発祥なのね。でも日本の花火が一番らしい。後半は花火の種類と作り方とか。作者の情熱が判る。この時代はナイアガラの滝とかがまだ人気だったらしく、土星とかのデザイン花火?はなかった時代らしい。富士山の上で三十号玉を打ち上げた動画見たいなー2012/10/23

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