岩波新書<br> 納税者の権利

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岩波新書
納税者の権利

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004201748
  • NDC分類 345.04
  • Cコード C0232

出版社内容情報

今日,一般のサラリーマンや中小零細事業者は,税法上,大きな不利益を被っている.他方,大企業や医師などに対する優遇措置,一般消費税導入の動きなど,現代税制の矛盾は多い.著者は,「納税者基本権」の考え方に沿って現行の不公平税制の実態にメスを入れ,軍事費相当分の納税拒否の訴訟などを紹介し,財政民主化への具体策を探る.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

12
さらさらと読了。戦後日本の税制システムが一応の完成(?)を迎えた中での解説本。税制システムについて,本書の内容と現在と異なる点があることに注意。当時係争中だった有名判例についても指摘している。著者は租税についての有名判例の鑑定意見を書いており,その関連についても触れている。日本税法のエッセンスを知る本。2018/09/30

桜子

6
北野氏の税法学哲学をコンパクトにまとめられています。ただ憲法を理解していないと解釈に厳しい箇所がかなり見受けられ、税法入門書ではありません。同氏の「税法学原論」は大学用教材でもあり、こちらと併せて読み進めました。Ⅲ章の現行税制の実態は知識が深まります、内容は難しいけれど読んで良かった1冊です。

takao

3
ふむ2024/04/28

sk

3
税金の使い道まで民主的コントロールを及ぼすべきなど、現在の税制に納税者の権利の観点から批判を加えている。2021/05/21

壱萬弐仟縁

2
新政権に望みたいのは、増税ではなく、金丸信が発案の思いやり予算が米軍にいっていたので、これを貧困な邦人にばら撒いてほしいものだ。税を弱者から剥ぎ取るだけでは政治ではない。論点として重要なのは、憲法25条生存権で最低生活費の問題(82ページ~)。社会権であるが、新政権では弱者切り捨てを危惧する。地域、年齢、職業で最低生活費が違う(83ページ)。だから生活保護の給付金額も7万とか13万とか、農村と都市では金額が違う。家賃が違うからだろうが。弱者からも税金を剥ぎ取るのはいかがなものか。経済的いじめは許されない。2012/12/18

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