出版社内容情報
日本人の食生活は豊かになったといわれているが,その基盤がいかにもろいかは,穀物自給率をますます低めている現実が示している.農村の激しい変貌,米価と食管制をめぐる論争,そして戦後の農政の軌跡を検討し,資源危機の構造や穀物メジャーの暗躍など国際経済の動きにも眼を配りながら,今日の食糧問題を多角的に解明する.
内容説明
日本人の食生活は豊かになったといわれる。しかし、穀物自給率がますます低くなっている現実を見れば、その基盤のもろいことは明らかである。農村の激しい変貌、米価をめぐる農民と消費者の対立、戦後の農政について検討し、資源危機の構造や穀物メジャーの暗躍など国際経済の動きにも注目しつつ今日の食糧問題を多角的に解明する。
目次
穀物自給率33%
新資源戦争と食糧
食糧は“第3の武器”か
変貌する日本農業
米過剰―生産調整の衝撃
財界・労働組合の農政提言
食管制をどうする
風土に合った食生活
農業発展の2つの道