岩波新書<br> アメリカ南部の旅

  • ポイントキャンペーン

岩波新書
アメリカ南部の旅

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004200789
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0226

出版社内容情報

南部はいま,著しい経済興隆とともにその姿を一変しつつあり,日本企業の進出も盛んである.アメリカ史に通暁する著者が,現地で多くの人びとと語りながら,この“ニュー・サウス”の底流を生きいきと伝える.本書は,これまで北部を通して理解されることの多かった私たちのアメリカ像そのものを大きく塗り変えるであろう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

52
40年ぶりの再読。著者夫妻がアトランタに短期滞在し、各地を訪ねたりいろいろな人と語らったりしたことを縦糸にし、先住民、黒人差別、南北戦争などを横糸にして織りなされており、特にアメリカ南部人のホスピタリティがくっきりと浮かび上がる。これを著者はエピローグで日本と似たものを感じ取りその理由を考察している。時はカーター大統領の時代で、日本でも南部への注目が集まった頃。しかし同時に著者はその南部の「北部化」を予想している。興味深かったのがラルフ・マッギルというジャーナリスト。その『南部と南部人』を読みたくなった。2022/07/02

しんこい

11
アメリカの南部それもディープサウスのあたりは保守的で閉鎖的という先入観がありましたが、決してそんなことはなく、気候は日本に似ているとか、南北戦争で敗戦を味わっている点がアメリカ北部の感覚とは異なるとか、色々意外な指摘でした。70年代末というのが、50年代の差別があった時代とも、今ともまた違うようです。2014/05/30

ジュンジュン

5
旅のエッセイと言うより、トピックごとのコラム集みたいに70年代南部を紹介。公民権運動後の大きく変わろうとする南部を活写しつつも、変わらない南部の伝統をも、その原因とともに浮き上がらせてくれる。アメリカ史のマイノリティを長年研究してきた著者らしい作品。2018/01/13

takao

3
ふむ2024/04/07

Satoshi

1
1970年代に書かれた紀行文。アメリカ文化研究の第一人者によるアメリカ南部のレポートは感傷的でもなく、告発文でもない。文章も素晴らしく、風と共に去りぬくらいでしか知らなかったアメリカ南部について、解りやすく解説してくれている。2014/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/316918
  • ご注意事項