出版社内容情報
記憶という,われわれにとってきわめて重要な働きは,いったいどのようにして成り立っているのだろうか.神経生理学者である著者が,精神医学,脳外科学,心理学,神経解剖学,神経生理学,行動科学,微生物学,生化学等の各分野における研究の跡をたどりつつ,広い視野から記憶という不思議な働きの実態をわかりやすく説き明かす.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
11
全身麻酔から醒めたら、記憶が一部飛んでいた、という実話。come back salmonの鮭は、数千キロも離れて行ってもまた、戻ってくる不思議(8頁~)。淡水→海水→淡水の変化において、海水と淡水の混合したところで1か月体を慣らしてから川を遡上するというのは驚いた(9頁)。学校教育では、あまりに記憶した量を試すため、一部を出してその量を確かめる傾向にある。それでいいのか、と思っているが。確かに思い出す力も大事だが、思考力や表現力はどう評価できるだろうか。169頁で言語半球が優位の日本人、西洋人はパトス的。2013/08/10
あ
0
古いわね2017/08/15