岩波新書
世界の酒

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  • サイズ 新書判/ページ数 197,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004151081
  • NDC分類 588.5
  • Cコード C0261

出版社内容情報

酒は生きものが造り,そのうえ人間という複雑微妙な動物が賞味する.だから現代の科学にとってこれほど手ごわい相手はない.この酒の秘密を探るため,発酵学の権威として知られる著者が,半年にわたって,欧米の名醸地や研究所に世界の名酒を訪ねて歩いた旅の記録.世界各国の国民性と酒の結びつきが興味深く語られる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイナ

8
私はグラス1杯おちょこ1杯で酔っ払うほど弱いのですが、お酒は好きです。旅先で地元のビールやお酒を飲むのは楽しみのひとつです。酒蔵や工場を見学するのも好き。この本は醗酵学の専門家が、1950年頃のヨーロッパを旅して味わった酒をまとめたものですが、意外にも今とあまり変わらない酒事情でした。イタリアでワインを飲んだ時は感動したなぁ。ビールの美味しい季節が始まりますね!2016/07/08

大道寺

4
同じ著者の『日本の酒』を読んで気になっていた所、タイミング良く復刊してくれた。『日本の酒』は腰をすえて酒について語るという風であるが、本書は1950年から1951年にかけて著者が欧米を旅行しながら各地の酒を飲んだり工場を見学するという形であって、ひとつの旅行記としても読める。世界の酒を網羅的に紹介しているわけではなく、著者の体験に基づいて語られている。第二次世界大戦の終戦直後という時代性、様々な国々の国民性、酒に限らず興味深い。もちろん、酒を飲みながら読んだ。私も酒の旅をしたいものである。2011/03/01

もみじ

3
醸造学の権威である著者がヨーロッパ各国の醸造所や研究所を巡った記録をまとめたもので、ワイン、ブランデー、ウィスキーなど名酒の産地を訪ねては、その製造における特質や苦労話などを興味深く綴っている。私はそのような酒を買うお金も味わう舌も持ち合わせていないが、著者が美味い酒について語っているところを読むと、あたかも自分が飲んだような気分になれて楽しかった。 2021/02/06

サトル

1
読んだ形跡もなく40年間ずっと本棚に眠っていたらしい。著者は1950年から52年にかけて専門の醗酵学の研究のため欧米10カ国を巡って来たようだが、当時の情勢下でなんとも羨ましい旅を愉しんできたことか。旅はイタリアワイン”キャンチ”に始まり、フランス・ランス地方の”シャムパン”、デンマーク・コペンハーゲンのビール工業発祥の地”カルルスベルヒ”など、表記がずいぶんと時代を感じさせる。スコットランドのモルトウィスキーはWHISKYでアイルランドなどのグレーンウィスキーはWHISKEYという表記の違いには納得だ。2020/05/18

於千代

0
戦後すぐの旅行記。酒にまつわる話が主体ではあるが、所々当時の日本人がどう見られていたかなどの価値観が垣間見えて興味深い。2020/04/25

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