岩波新書<br> 藤原道長

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岩波新書
藤原道長

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004130963
  • NDC分類 289
  • Cコード C0221

出版社内容情報

古代末期の平安京を舞台に貴族政治家たちの栄華の世界が展開された.藤原道長の名は,この時期の代表的人物としてあまりにも有名だが,その全貌は不明のところが多い.本書は,政治,生活,信仰などの面から彼の人間像を生き生きと描き,紫式部とのふれあいのなかに彼の生身の姿を探り,その内面の思想に迫っていく.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あしお

1
来年の大河ドラマが紫式部ということで、30年の積読の末に読了。なんとなく平安時代の史実というのは避けていた。(途中で挫折したが)源氏物語は素晴らしいと思うし枕草子も好きだ。古今和歌集の序文に「後世の人がこの時代に憧憬を抱いてくれることを願う」(うろ覚えです)的なことが書いてあって、本当に平安時代に憧憬を抱いた。それだけに現実的な政治の話を聞いてしまうと、萎えるのだ。藤原氏の権力闘争の陰険さはかなり不快である。そして当代一の権力者でありながら、全く国の在り方に興味がない感じにもあきれる。2023/11/22

壱萬弐仟縁

0
私が読んだのはD96版。「京内に群盗がはびこり、放火、掠奪、放火、婦女強姦が珍しくない現象になっていた。わずか8年の寛弘年代だけでも、内裏が2回も炎上した。治安状態が極端に悪化し、部下の民衆は極端な不安のなかに日々をすごした」(123ページ)という時代だったようだ。今の日本も、あちこちで、不祥事やら、類似の治安悪化がはびこるような社会になっているのは事実であり、そうした社会をどう是正していけるのかは、リーダーの資質も大きいが、それを支える側にも大きな責任が伴うことを理解しておかねばならないだろう。2012/08/09

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