出版社内容情報
社会心理学は人間を社会行動にかりたてる心理的メカニズムを明らかにしようとする学問である.本書は,パーソナリティー,対人行動,集団行動,集団態度など社会行動の基本的概念についてわかりやすく解説し,それらを体系的に位置づけ,さらにマス・コミュニケーションの意義を分析する.現代人の社会生活に指針を与える書.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すけよし
2
面白かった。60年近く前に発行された本であるからか、表現の仕方が断定的。収集欲や名誉欲がどのように生まれるのかについての記述も、歯に衣着せぬものであることが深い理解につながった。まだマスメディアが今ほどの広がりを持っていなかった時代に、メディアがどれだけ恐ろしい側面を持っているのかについて分析した内容は興味深い。著者が指摘した悪循環に、現代は既に陥っている。それが当たり前のものとして日常に溶け込んでいるが故に、今は誰も問題にしないのかもしれない。2020/07/24
a
2
索引とまとめがあり良かった。2020/07/13
approach_ys
2
付箋を三枚貼りました。2019/01/31
いきもの
2
社会学と心理学の中間な社会心理学。パーソナリティーなど集団内の個々の心理の概説と家族、会社、国家などの集団における個々および集団に共通する心理についての概説。パーソナル、マス・コミュニケーションについて。あと群衆などについて。基本的なところを抑えて概説している感じ。概説どまりなので興味のわく知見なども少ない。実験/調査手法などにも触れていない。社会心理学の概要を知るには悪くないがやや古い。2010/06/10