出版社内容情報
同時代のこととして進行中の歴史的出来事をとらえる場合,どのようにして現実を認識し,肉迫するか――.アメリカの強大な軍事力をもってしても打ち破れなかったヴェトナム民衆の不屈の意志の意味を明らかにしながら,一つの時代が終わった過渡期に生き,真に明日の時代を予見するとはどういうことかを,理性と情熱をもって語りかける.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿田康二
2
BRUTUS2018.1/1号で本書の事を紹介していたのが、この本を読むきっかけであった。言わずと知れたベストセラー「君たちはどう生きるか」の著者による遺作である。吉野氏は、岩波書店の初めての総合誌「世界」の初代編集長でもあり、戦中は軍法会議にかけられ1年半投獄された経験を持つジャーナリストの一面を持っている。本書でも大東亜戦争での日本軍と重ね合わせながら、ベトナム戦争の愚挙を鋭く指摘し、それに加担した日本政府と国民を批判する論調を展開していて感銘を受けた。吉野源三郎という論客を知る価値ある一冊である。2018/06/02
勝浩1958
2
今もってアメリカはヴェトナム戦争の影を引きずっているのだと思う。この書を読んで、ヴェトナム人の民族の解放と自主独立を想う比類なき強い心とホー・チミンの偉大さを知った。2011/08/10
kitakama633
1
「小説というフィクションによって、ある特定の歴史的時代の現実が、凡庸な史書よりも遥かに正確に表現されている場合がある」本文より2011/11/10
deltalibra
0
再読のはずなんだがほとんど内容を忘れてた2010/06/27
norio sasada
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https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/8a1fbecd1d93703e39e989ccea654f53 https://note.com/norio0923/n/naff4f9eba24a2014/01/21