岩波新書<br> 自由の問題

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岩波新書
自由の問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004120322
  • NDC分類 316.1
  • Cコード C0210

出版社内容情報

社会のなかで生きがいのある生活を考え,国家や世界の運命をおもうとき,人間は自由の問題に行き当たらざるを得ない.とくに本書では「組織に結びついた自由」の構造と性格を考察し,資本主義と社会主義の歴史的現実の下で,国家権力と自由との関係を追求する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒダン

3
J.S.ミルなどが論じた社会的自由の問題を扱っている。自由とは拘束のないことと定義した上で、自由を「組織にもとづく拘束と自由」と「組織にもとづかない拘束と自由」に分類した。この分類により、自由獲得のプロセスも区別される。すなわち、前者はその拘束を自分に有利なものへと改めることによって、後者はその拘束力を否定し、ゼロにすることによって自由が得られる。また、ブルジョアのための近代的自由の発展的解消形としてプロレタリアートのための社会主義的自由という考えは興味深かった。内容の難しさのわりに読みやすい文章だった。2013/06/24

hiroshi0083

1
「自由」という単語をキーワードに、1)自由の歴史とその定義の整理、2)我々が所属する様々な組織、我々の環境への係わり方、3)国家の権力とその法=制度の関係性、4)組織とそこに属する個の関係性、5)資本主義の発展の中での階級闘争、6)資本主義の、社会主義への移行時の流れ、これら6章を使って著者の思考が描き出された一冊。2014/06/21

本命@ふまにたす

0
復刊版を読む。「自由」というある意味古典的な問題について、執筆当時の状況から考える。表現、内容に時代を感じるとともに、やや主張が独善的に感じられる部分もあった。2021/02/09

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