岩波新書<br> マックス・ウェーバー - 基督教的ヒューマニズムと現代

岩波新書
マックス・ウェーバー - 基督教的ヒューマニズムと現代

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  • サイズ 新書判/ページ数 248,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004110712
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C0236

出版社内容情報

現代の巨大な物質文明に,これをつくった「人間」が圧倒されている.キリスト教本来の人道主義から出発したウエーバーは,この現実をあくまで科学的に仮借なく追求し,この近代西洋文化の成立を,東洋の前近代的停滞と対比しながら,広く深く分析した.二十世紀最大の社会科学者ウエーバーの業績の全体とその人間像を描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

66
私が学生の頃というと、マックス・ウェーバーについての入門書はこれが定番でした。その後大塚久雄さんや折原浩さんが結構かかれるようになりましたが。副題に基督教的ヒューマニズムと現代と書いてありますようにどちらかというと宗教的な分析面が多いように感じられます。前半はウェーバーの渉外と人物について、後半は彼の業績についてまとめられています。今読んでもかなりその意味合いは変わらないと感じます。2015/08/13

壱萬弐仟縁

10
人生に役立つ社会科学の建設(12頁)。彼は裕福な家の人間だったという(53頁)。官僚制が近代社会の特徴である(149頁再掲)。何を生き甲斐とし、生活をどこまで倫理化するか(同頁)。この課題は、時代にかかわらず、普遍的な課題として我々に措定される。1951年発刊で、旧字体で読みにくいのだが、ウェーバーは社会科学の原点、古典でもある。宗教をどう考えるか、職業倫理など、今日的にも人間として、科学者として、職業人として、問われていることはそれほど変わらない。要は社会の中でどのように自己制御しつつ進化社会を築くか。2013/07/28

プレイメーカー

1
ウェーバーほどの巨人ともなると入門書を選ぶのも難しいが、これは人に勧められる。びっくりするくらいに分かりやすい。官僚制の理解に関しては、この本抜きには難しいのではないかと思う。自分は、大塚久雄の入門書で宗教社会学を。青山秀夫ので官僚制を。ウェーバーの生涯を含めた全体像は住谷和彦の「人と思想」を。という風に分けて読んでいた。ウェーバーに関しては「プロ倫」「学問」「政治」以外著作がとっつきにくい感があるので、こういう入門書の存在は大きい。「一般社会経済史要論」も分かりやすい部類なので訳を改めて再販乞う。

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