岩波新書<br> 資本論入門

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岩波新書
資本論入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004110682
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0200

出版社内容情報

『資本論』は資本主義経済とその運動法則を明らかにし,この社会の基本的矛盾を鮮かに描き出した不朽の書であるが,その鋭い科学的分析と基本的論点をわれわれ自身のものにすることは容易でない.これをどう読み,何を学ぶべきか.『資本論』研究五十年の著者が,人生と社会を語りつつ,若い読者のために試みた『資本論』案内.

内容説明

『資本論』は資本主義経済とその運動法則を明らかにし、この社会の基本的矛盾を鮮かに描き出した不朽の書であるが、その鋭い科学的分析と基本的論点をわれわれ自身のものにすることは容易でない。これをどう読み、何を学ぶべきか。『資本論』研究五十年の著者が、人生と社会を語りつつ、若い読者のために平易な形で『資本論』案内を試みる。

目次

1 はじめに―旅について
2 社会と労働(『小さな王国』;社会とは何か;人間の労働)
3 『資本論』への道―マルクスの思想的発展(青年時代のマルクス;初期の思想;史的唯物論(一)
史的唯物論(二))
4 『資本論』―近代社会の経済的運動法則(『資本論』の成立;労働過程;『資本論』と人間の行為;何故労働価値説でなければならぬか;貨幣の必然性;人間労働力の搾取;価値法則は複雑な姿で貫かれる;生産部門間の均衡とその破壊;資本主義的蓄積の一般的法則)

著者等紹介

向坂逸郎[サキサカイツロウ]
1897‐1985年。1921年東京大学経済学部卒業。専攻、理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
この本は向坂先生の本にしては非常にわかりやすいし本論入門書です。最初に谷崎潤一郎の「小さな王国」を紹介して、貨幣というものの考え方を書かれています。またマルクスなどのエピソードを中心に書かれていてかなり興味をもたせるような感じです。たぶん読者対象は、学生や労働者などを想定していたような気がします。2016/02/03

かさねパパ

6
学生時代より憧れと嫌悪で避けてきた資本論に挑戦してみようと思い、その導入としてこの本と、宇野弘蔵さんの入門書を並列で読みました。どちらも言葉も内容も難しく理解できずに、なかなか進みませんでした。もう一回読めば、また理解度も変わるかもしれませんが、今は気力がありません。この二人は同窓のマル経(懐かしい~今は死語)学者です。ただ、方向性は全く違う~向坂さんは社会主義者として行動する人でした。その気迫がこの書には満ちてます~マルクス理論に従って社会を変革してゆくという。しかし、現実はそうなれなかった。(つづく)2015/11/25

kaizen@名古屋de朝活読書会

6
岩波新書愛好会】難解な解釈が多い資本論。 古い理論なので難しいのかもしれない。 難しく考えるのは頭の対応にはなるかもしれない。 谷崎潤一郎の「小さな王国」を題材に展開している。 比較的とっつきやすいと評判だ。 立場の違う人は認めないかもしれない。 実際には最後の方は、資本論の参考書を何冊か読んだ人でないと理解できないかもしれない。 経済学部に入ったら,一度読んでみるのもよいかも。2010/04/09

サトゥルヌスを喰らう吾輩

4
この秋冬は近代哲学入門するぞの1冊目。「マルクス・エンゲルス」はふたりだったという新事実にドゥルーズ=ガタリ以来の衝撃を受けました。あと、なにげにマルサスさんなる人物が登場して軽く混乱。というぐらいよくわかってなさ全開の状態だったので「入門」に手を出してみたものの、なかなかに難しくて最後までわかったようなわかんないような感じでした。でも、「始めはなんとなしにわかるのである」とあとがきに書いてあったのでそれでいいのかな。「エンゲルスはマルクスの苗字だよね」と思っていたときよりは確実に教養が深まっています。2018/10/07

miyuki

4
10月9日より。入門という名前にふさわしく、最初に谷崎潤一郎の「小さな王国」などを引用して社会主義的とは何か、を語り、次にマルクスの軌跡を辿ってそこに思い至るまでの苦難を記し、最後に資本論の要項を説明するというもの。文学青年なら、とっつきやすいだろうか。ところどころの言い回しが社会主義者的文体なのが、内容はとても客観的なのに主情的な香りがしておもしろい。「入門」とあるので、これの次には資本論を読むべしとのことであろうが、マルクス、エンゲルスの文章引用が多いので、読み応えがかなりあった。 2015/10/19

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