出版社内容情報
ミケルアンヂェロは,いま,生きている.うたがうひとは,“ダヴィデ”を見よ! イタリアの自由都市フィレンツェの市民として生まれ,「屈従の手工芸から公共自由の芸術へ」と,民衆とともに歩んだミケルアンヂェロの伝記.昭和十四年,軍国主義下の暗い時代に,自由への熱い思いをこめて書かれた名著.
内容説明
ミケルアンヂェロは、いま、生きている。うたがうひとは、“ダヴィデ”を見よ。イタリアの自由都市フィレンツェの市民として生まれ、「屈従の手工芸から公共自由の芸術へ」と、民衆とともに歩んだミケルアンヂェロの伝記。昭和14年、軍国主義下の暗い時代に、自由への熱い思いをこめて書かれた名著。
目次
1 “10世紀も後に!”
2 ルネサンス
3 ダヴィデ
4 サン・ミニアト、1530
5 さまよえるフィレンツェ人
6 フィレンツェとその亡命者との対話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイナ
8
齋藤孝先生が学生時代に読みあさった新書の1冊。ルネサンスの授業を受けているかのように、「諸君も知っての通り」と美術作品や文学作品がつらつらと出てきます。自由都市であったフィレンツェと天才ミケランジェロへの愛を感じました。私はなんて無知のままフィレンツェに行ってしまったのでしょう。教会建築の荘厳さと街並みの美しさに圧倒されて、ダヴィデ像すら見ていないのだから。それでも、美しい景色を思い出しながら読めたので、きっとイタリアに行った価値はあったのですね。2016/07/04
波龍
1
世界史の勉強の一環として読んでみました。当初は文章の古さからか読みにくさを感じてましたが、羽仁五郎氏の情熱が感じられる文章に引き込まれて、どんどんのめり込むように読むことが出来ました。フィレンツェの共和制が斃れてからの内容は、その情熱を感じつつも儚さを感じるものでした。2018/03/17
Quijimna
1
★★★★★2015/04/17