出版社内容情報
本書は,ヘーゲル左派運動の総括として,マルクスとエンゲルスが自己批判を込めて共同で執筆した未完の遺稿で,「唯物史観誕生の書」とも呼ばれている.厳密なテキストクリティークに基づき,読みやすさにも配慮した決定版.
内容説明
近代化へと身悶えするドイツで、「近代」の夢と失望を哲学的に先取りしたヘーゲル左派。その運動を自己批判を込めて総括した若きマルクスとエンゲルスは、本書で「近代」のパラダイムを超える世界観を定礎した。定評ある広松渉編訳・新編輯版にその後の研究成果を反映させ、豊富な訳註を加えた、文庫決定版。