出版社内容情報
母校グラーズゴウ大学の道徳哲学教授であったスミス(1723-90)の講義内容をまとめた最初の著作.第2の著書『国富論』以下で展開される彼の道徳哲学(社会哲学)体系の序論あるいは総論ともいうべきもの.(全2冊完結)
内容説明
上から諸個人を統轄する徳目の説明ではなく、社会のなかでしか生きていけない諸個人が、自発的につくりあげる平和的共存の理論を展関する。本巻には、第四部から第六部までを収め、巻末に第三版に再録された「諸言語の起源に関する論文」を収める。
目次
第4部 明確な是認の感情にたいする効用の効果について(効用があるという外観が、技術のすべての作品にあたえる美しさについて、そしてこの種の美しさの広範な影響について;効用があるという外観が、人びとの性格と行動にあたえる美しさについて、そしてこの美しさの知覚が、どれだけ、明確な是認の本源的な諸原理のひとつとみなされうるかについて)
第5部 明確な道徳的是認および否認の諸感情にたいする、慣習と流行の影響について(美しさとみにくさについてのわれわれの諸見解にたいする、慣習と流行の影響について;道徳的諸感情にたいする、慣習と流行の影響について)
第6部 道徳哲学の諸体系について(道徳的諸感情の理論において、検討されるべき諸問題について;徳の本性にかんしてこれまであたえられてきた、さまざまな説明について;明確な是認の原理にかんして形成されてきた、さまざまな体系について;さまざまな著者たちが、良俗の実際的な諸規則を、とりあつかってきたそのやり方について)
感想・レビュー
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