出版社内容情報
晩年の田辺が構想した「死の哲学」に関する論考四篇を収録。「生の存在学か死の弁証法か」は、死者と生者との「実存協同」の概念を基礎に、「死の時代」の新しい哲学を提示する論文。「マラルメ覚書」は、象徴詩を論じた最後の著作。
内容説明
晩年の田辺が構想した「死の哲学」に関する論考四篇を収録。「生の存在学か死の弁証法か」は、死者と生者との「実存協同」の概念を基礎に、「死の時代」の新しい哲学を提示した論文。「マラルメ覚書」は、象徴詩「イジチュール」「双賽一擲」を読解した最後の著作。
目次
メメントモリ
禅源私解
マラルメ覚書―『イジチュール』『双賽一擲』をめぐって(詩と哲学;『イジチュール』『双賽一擲』の関係;アウグスティヌスの時間論;『イジチュール』の由来と帰結;『イジチュール』の構想;『イジチュール』の限界;イジチュールの絶体絶命;イジチュールの転回;生死相関自覚の逆説;『双賽一擲』解釈の立場;『双賽一擲』の真実;『双賽一擲』試訳附註)
生の存在学か死の弁証法か