岩波文庫<br> シンボル形式の哲学〈第3巻 上〉認識の現象学

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岩波文庫
シンボル形式の哲学〈第3巻 上〉認識の現象学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 546p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003367339
  • NDC分類 134.8
  • Cコード C0110

出版社内容情報

理性による認識の領域にとどまらず,言語・神話・宗教・芸術など,より広範な文化諸領域における精神の表現形式を,シンボルを基本概念に据えて解明したカッシーラー(一八七四‐一九四五)の主著.第一巻では,豊富な資料を駆使しつつ広範な視野に立った言語哲学を構築する.(以下第二巻「神話的思考」,第三巻(上・下)「認識の現象学」)

内容説明

「認識の現象学」と題された第三巻では、言語、宗教、神話を構成する内的形式を解明した成果を基底において、経験的思考におけるシンボルの意味を考察する。上巻には「序論」「第一部表情機能と表情世界」「第二部表出機能の問題と直観的世界の構造」を収録。

目次

序論(認識の実質と形式;シンボル的認識とそれが対象世界の構築にとって有する意義;内的経験における〈直接的なもの〉―心理学の対象;近代形而上学における直観的認識とシンボル的認識)
第1部 表情機能と表情世界(主観的分析と客観的分析;知覚意識の基本契機としての表情現象;表情機能と心身問題)
第2部 表出機能の問題と直観的世界の構造(表出の概念と問題;物と属性;空間;時間直観;シンボルの受胎;シンボル意識の病理学に寄せて)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
主観を客観化し、諸法則から成る自然を説明するという言語にも、フンボルトのいう「気分」が含まれるとして、カントの主観/客観の区別を批判する著者は、言語習得前の乳児や失語症患者を例に、表情世界(表情、表出、意義から成る)を前景化する。この世界でもすでに直覚に関わる個々の要素は単に存在する(現前的/実体的)のでなく、互いに指示し、関係し合う(表出的/関数的)。本書は、各々の次元を持つ神話的形象、言語的音声、科学的記号が織りなすシンボル形式のネットワークの関係と3者による精神の形式化過程=認識の現象学前半を扱う。2019/04/26

hakootoko

3
序論のみ。2022/11/06

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