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岩波文庫
存在と時間 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003365137
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0100

出版社内容情報

現代ドイツ哲学界の第一人者マルチン・ハイデガーの主著.ギリシア以来のヨーロッパ哲学の高貴な宿題である存在一般の意味を,限りある個々の人間の根本構造の分析を通じて,時間の視界から決定しようと企てる.今世紀前半の哲学の大勢を制し,形而上学の復興,またそれ以後,実存哲学の発展に,大きな影響を与えた名著である.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

32
覚悟性とは、最も自己的な責め 在る(傍点)ことへの自分を予め呼びださせることを意味する(15頁)。先駆的覚悟性は、死を克服するために考えだされた、良心の呼び声にしたがう了解の働き。死に対して、現存在の 実存を支配し(傍点)且つすべての逃避的自己の隠れみのを全く取り払う可能性を展き与える(23頁)。意味とは厳密に考えると、存在を了解する働きの、第一義的な投企の基づく根拠(48頁)。歴史とは、時間内に引き続き或いは著しく起こっている、実存している現存在の特殊な生起で、共同相互存在において過ぎ去っていて、2016/07/09

ゆうき

5
世界・内・存在から先駆性覚悟により時間よる内世界の「死」という限界状況を主観的に乗り越える。客観的な脱自我化することによって自分を客体化することによって時間を世界時間として認識する。つまり私たちの生きる時間とは主観的な現存在からでは認識不能であり自我を脱構築することにより私という存在と時間が重なりあうで、いいのかなぁ難しいです!2012/02/05

R

3
人間が死に向かう存在であり、そのことを自覚しているから、時間という概念が設定される。人間と動物の違いは時間を意識できるか。過去、現在、未来と区分して考えることができる。時間は時計によって無理やり可視化されているが、これは果たして、物質と同じように、存在していると言えるのか。2022/12/11

kiyo

3
プロテスタント的発想で読みたくなるような部分がところどころあるのだが、ハイデガー自身はカトリックの家系。その最たる部分のひとつのキルケゴールの『不安の概念』を引っ張ってくる議論に関してもハイデガーの世情を読み取るうまさを踏まえると、どの程度にまで自分の土俵にもっていったのか(このやり方もうまい)気になるところ。自由さと厳密さを持って、存在の問題を時間とは何かという命題にまで持っていく流れはとても見事で手に汗握る。それだけにそこまで読者を引き込んだ状態で唐突に終わってしまうのは残念で仕方がなかった。2013/08/24

ゆきんこ

1
昨日から一睡もしてない、バイトあるし寝る 2020/02/22

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