出版社内容情報
ニーチェの処女作.ギリシャ文化の明朗さや力強さの底に「強さのペシミズム」を見たニーチェは,ギリシャ悲劇の成立とその盛衰を,アポロ的とディオニュソス的という対立概念によって説く.そしてワーグナーの楽劇を現代ドイツ都市の復興,「悲劇の再生」として謳歌した.ここには倫理の世界を超えた詩人の顔が見てとれる.
内容説明
ニーチェ(1844‐1900)の処女作。ギリシャ文明の明朗さや力強さの底に「強さのペシミズム」を見たニーチェは、ギリシャ悲劇の成立とその盛衰を、アポロ的とディオニュソス的という対立概念によって説いた。そしてワーグナーの楽劇を、現代ドイツ精神の復興、「悲劇の再生」として謳歌する。この書でニーチェは、早くも論理の世界を超えた詩人の顔をのぞかせる。
目次
アポロ的夢幻とディオニュソス的陶酔
ディオニュソス的ギリシア人
アポロ的文化の基底
アポロ的・ディオニュソス的なギリシア文化の推移
抒情詩人の解釈
詩と音楽との関係
悲劇合唱団の起源
サチュロスと演劇の根源現象
ソフォクレスとアイスキュロス
悲劇の秘教〔ほか〕
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