出版社内容情報
人が生まれながらに持つ自然権の調整を通じてその成員に安全と平和を保障する機構が国家である.だが,人々が無気力である故に平和であり,隷属のみを事とする国家は国家ではない.最晩年のスピノザ(一六三二―七七)はこう説いて,各人が「他人の権利の下にある」と同時に「自己の権利の下にある」ことがいかにして可能かを追求した.
内容説明
人が生まれながらに持つ自然権の調整を通じてその成員に安全と平和を保障する機構が国家である。だが、人々が無気力である故に平和であり、隷属のみを事とする国家は国家ではない。最晩年のスピノザ(1632‐77)はこう説いて、各人が「他人の権利の下にある」と同時に「自己の権利の下にある」ことがいかにして可能かを追求した。
目次
自然権について
国家の権利について
最高権力の所管事項について
国家の目的について
君主国家について
貴族国家について
民主国家について