出版社内容情報
明治年間の音楽に関する文献の中で,本書は「俗楽旋律考」とともに最も重要な古典である.本書の中心をなす雅楽は日本最初の音楽で,よく整った規模の大きな音楽である.今日では宮廷の音楽となり一般にはそれに接する機会がはなはだ乏しく,またその知識もなかなか得難い.著者(1821‐1895)がこの音楽を詳述しているのが最大の特色である.解説=兼常清佐
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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序に英文が書いてある。Shakespere Tells us That と始まっている(11頁)。1887年12月31日にB.H.Chamberlainが書いている。殆ど旧字体の和文だが、冒頭に書いてある2頁分の英語も気になる本。時折挿絵がある。28頁の法隆寺寶物の面がユニーク。かなり本文は難解なので、口語訳とか註が必要。漢文の部分は読むことができない。紫宸殿の挿絵も見られる(40-41頁)。催馬楽の話もある(66頁~)。催馬楽とは昔諸国より貢物を大蔵省へ納めし時、民の口すさびにうたひける歌(76頁)。2013/12/17
tnk
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「日本音楽」の概念を創出した記念碑2018/07/30