感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
4
アフリカと豪州大陸の間の南側にあるケルゲレン島(45頁)。この島の形はとてもユニークで、岬や湾が入り組んだ、特殊な感じがして個性的。ジャンヌ・ダルク半島か。これまた凄い。人名が地名になるのは何らかの史的意義があってのことだろう。島のカタチを考えるとき、とても効率とはかけ離れた地理的条件不利もあって、経済的には恵まれないかもしれない。資源も限られてくる。しかし、クックのように探検家や外部の人間が異文化の発想で文物交流していくと、何か新しい価値が創造されてくるのではないか。クック諸島民は太っていた(97頁)。2013/03/08
yagian
0
全6巻のうち、第5巻まで読了。本巻は第三回航海の上巻。このころになるとキャプテン・クックの観察力が非常に高まってきて、文化人類学者顔負けの詳細な儀礼の記録がある。実に貴重な資料だと思う。Amazonのレビューに、本書はストーリー性がなくてつまらないという理由で星一つにしている人がいた。一次記録からストーリーを自分で発見することがじつに楽しく、その楽しみを歴史小説家に渡してなるものか、と思ってしまう。2015/07/17
-
- 和書
- ジオシンセティックス入門