岩波文庫
クック 太平洋探検〈3〉第二回航海〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003348536
  • NDC分類 297.09
  • Cコード C0122

内容説明

三年にわたる第一回航海から帰国してわずか一年、一七七二年七月、クックたちは早くも二回目の太平洋探検に出発する。まず目指したのは、当時未知の領域であった極寒の南極海。積みこんだ家畜は次々と凍死し、乗組員は凍傷に悩まされる。

目次

国王陛下の帆船レゾルーション号の航海誌(プリマスから喜望峰まで;南極海を行く;ニュー・ジランド;タヒティ再訪;トンガ王国へ;トンガ王国の記述;ふたたびニュー・ジランドへ;ふたたび南極海へ;イースタ島;イースタ島の記述;マルケサス諸島;マルケサス諸島の記述)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

4
第1回とは航路が南極方向へ移動(巻末地図より)。温度は華氏(ファーレンハイト)表記(34頁他)。水銀は氷点である32度(66頁)。物理学者のファーレンハイトで中国で「華倫海」の文字をあてたことから(広辞苑)。74頁にはペンギンの姿も見られたとある。なんか帆船がゆったりと航海している様を湾から眺めるだけで、癒されるような気がする。島のことは嘉数啓先生に聞いてみたくなった。トンガはかぼちゃだけ生産を、のモノカルチャーではなく、当時は豚や鶏、果物や根菜もあったが、クックらとは交換しなかったよう模様(201頁)。2013/03/08

yagian

0
キャプテン・クックの第二回航海の前半。あいかわらず、客観的で正確な記述が特徴。特に、実見したこと、確かな推測、不確かな推測を厳格に区別して書いているから、後世の人が参照するときに有用性が高い記録になっている。ニュージーランドなどに羊を持ち込んで放ったり、それぞれの島の島民から鉄製の斧や釘と交換で大量の豚を入手したり、現地の生態系や社会に大きな影響を与えているんだろうなと思う。もっとも、島民自身の先祖も、さまざまな植物を持ち込んでいるから、クックだけが外来植物、動物を持ち込んだ責任がある訳ではないが。2015/04/02

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