出版社内容情報
都会の経済活動について筆を進め,商品の労働価値説を展開し,物価の体系性をも指摘する第5章.次いで第6章では,学問と教育の問題を俎上に.学問の前提となる思考力から説き起こし,当時の学問状況を概観してゆく.(全4冊)
内容説明
著者は、人間の生産活動における労働の役割を重視した。本巻収録の第五章では商品の労働価値説を展開し、物価の体系性をも指摘する。次いで第六章では、「文明学」の観点から既存の学問を論じ、都市における技術の多様性と剰余労働が学問の発達を促すことを示す。
目次
第5章 生計とその手段としての所得や技術およびこれらに伴うあらゆる事項、その内部に横たわる諸問題について(糧(としての賃金)および所得の真意と説明 所得は人間の労働力が生み出した価値である
生計を営むための手段とそのさまざまな方法について
奉公は生計として自然な方法ではない
埋蔵物や(いわゆる)宝物を掘りあてて財産を得ようとするのは、生計を営む自然な方法ではない
権威は財産を得るのに役立つ ほか)
第6章 学問の種類、教育の方法、それらに関連するあらゆる事項、ならびに序言と附言(人間の思考力;行為から生じる世界は、思考を通じて実体化される;経験知、それはいかにして形成されるか;人間の認識と天使の認識;預言者の認識 ほか)