• ポイントキャンペーン

岩波文庫
親鸞和讃集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003331835
  • NDC分類 188.73
  • Cコード C0115

出版社内容情報

日本仏教を特定の身分・階級の人々に奉仕する宗教としてではなく,一切衆生を平等に救うための教えとして,生涯,庶民の間に広めつづけた親鸞上人は,その信仰と思想を,美しい伝道の詩ともいうべき和讃の形に,数多く書き残した.「三帖和讃」など代表的なものを集めて,厳密な校訂と親切な注釈を施す.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

24
解説によると、和讃は平安時代から行われた謡物の一種である法門歌の形式で、七五調。四句を一首とし、総計を幾首と数え、仏祖・高僧の教法や徳行を参加する(319頁)。本文はルビ。脚注あり。三塗(さむづ、地獄、餓鬼、畜生18-19頁)。火塗・刀塗・血塗。塗は途、道の意。愚痴の煩悩を救けむれうに智慧と名づく(44頁脚注)。五濁悪時悪世界(濁りに濁った悪時悪世界の邪見無信の衆生には、弥陀の名号を選びとって与えられ、難信なるが故に、恒沙の諸仏の名号の信心を勧められる(60頁脚注)。  2014/07/19

零水亭

23
(2013年頃、読みました)それまで江戸時代の白隠禅師の「坐禅和讃」しか知らず、親鸞上人にこういうものがあってビックリした記憶があります。

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

7
文字を読める人がごく一部だった時代、仏教も聴いて分かる教えを、数少ない娯楽である物語や和歌で伝えようとした。親鸞は数多の和讃を作ったが、和歌の何たるかをほとんど理解しない私のような人間にもどこか響くものを感じさせる。それは、所詮現代人には真の意味で実感できない当時の人々の祈りの深さであり、一途に阿弥陀仏の救いを信じて歌う人々の姿だ…五木寛之の影響は否定できないような。それはともかく、どのような境遇に置かれても人の希望の持ち方を考えさせられる、ひたむきで純粋な歌の数々だ。現代語訳はないが、脚注と解説で十分。2012/03/19

ひらぱー

5
やっとひと周り読んだ。 読んだだけで、思想的なところはあんま分かってない。 てか、親鸞さんもそこまで深く考えて構成してないと思う。 原理主義者というか、頭が悪くてマジメな人は、 こういう本の一字一句にも意味を見出そうとするけど、 絶対そんなところに神は宿っていない。 もっと大胆に、大ざっぱに考えをくみ取ろうぜ、 という姿勢はダメですか。2009/08/24

たいけい

4
毎日一首ずつ筆写した。親鸞聖人が教行信証に次いで力を入れて書かれた聖教。解説を読み、長い年月をかけて数多くの和讃が作られたことに改めて気づかされた。漢字かな交じりの和語で書かれているので見た目には優しい。しかし味わいは深い。一首一首が親鸞自らが心動かされた弥陀如来の教えの内実が言葉となるまで何度も口ずさむ中から浮かび上がった結晶のようなものだと思う。作為や技巧を凝らして作れるものではない。蓮如以降真宗門徒は正信偈・和讃・御文を朝夕勤め生活の支えとし真宗の教えを伝えてきた。現代でも広く読まれてほしい書物だ。2020/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/268538
  • ご注意事項