出版社内容情報
戦国時代の中国,百家争鳴の世に現われて,孔子の教えを軸にしつつ,独自の思想を展開した孟軻の言行録である.彼は,人が天から与えられた本性は善であるという信念に立って,この天から万人に等しく与えられた本性を全面的に開花させるための実践倫理を示した.原文を短く区切って,読み下し文,口語訳,校注を付した.
内容説明
人間誰れにでも惻隠の心(あわれみの心)が備わっている。例えば、よちよち歩きの幼な子が今にも井戸に落ち込みそうなのを見かければ、誰れしも思わず知らずハッとしてかけつけ、助けようとする。―これは孟子がその性善説の論拠を示した公孫丑篇の一条だが、『孟子』の魅力の一つはこうした身近かで生き生きした例証にある。
目次
巻第七 離婁章句・上
巻第八 離婁章句・下
巻第九 万章章句・上
巻第十 万章章句・下
巻第十一 告子章句・上
巻第十二 告子章句・下
巻第十三 尽心章句・上
巻第十四 尽心章句・下
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