岩波文庫<br> 山川菊栄評論集

岩波文庫
山川菊栄評論集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003316238
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本の女性解放運動史上に傑出する理論家山川菊栄(一八九〇―一九八〇).明確な論旨と鋭い問題意識につらぬかれたその著作は今日なお大きな意義をもつ.平塚らいてうら先輩批評家の論理的矛盾を突いて女性解放理論に新しい地平を拓いた初期から,いちはやく老人問題に注目した後期まで,山川婦人論の精髄二七篇を収めた.

内容説明

日本の女性解放運動史上に傑出する理論家山川菊栄。明確な論旨と鋭い問題意識につらぬかれたその著作は今日なお大きな意義をもつ。平塚らいてうら先輩批評家の論理的矛盾を突いて女性解放理論に新しい地平を拓いた初期から、いちはやく老人問題に注目した後期まで、山川婦人論の精髄27篇を収めた。

目次

1 女の立場から
2 無産階級の女性運動
3 戦時下の抵抗
4 日本の民主化と女性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッカ飴

12
すごくよかった。100年くらいまえに今、しきりに語られているジェンダーの問題をきちんととらえている女性がいたのだということはとても励みになりました。折に触れ読み返し、次の世代の女性たちが少しでも生きていきやすくなるようにできればと思いました。2021/02/25

Hiroko Hiwada

4
鋭い舌鋒、こんな人が明治時代にいたのか。現在、さかんに議論されているフェミニズム問題はほぼすべて、すでにこの人によって語られていたという印象。そのほぼすべてがいまも解決されていないのは暗澹たる気分になる。『武家の女性』や『幕末の水戸藩』も読みたい。2019/01/29

たつみ

2
時系列で編集されてるので、若い頃の明快ながらも激烈な論調から段々穏やかな文体になっていくのが罵倒芸大好きな私にはちょっと物足りず、しかし後年には老人介護問題や選択的夫婦別姓にまで言及していて、今現在解決されていない問題がほぼ全部網羅されている先見性はすごい。そして彼女は言語センスも素晴らしく、「男子閥」(男性優位社会のこと)とか「糠味噌女房製造所」(良妻賢母教育女子校のこと)とか、それな!という表現がぽんぽん出てきて読んでて楽しい2021/02/26

tekka

1
「ついでに同じ『古今集』の賀の歌をみると、最初に『題しらず、よみ人しらず』として『我君はちよにやちよにさざれ石の』という歌が出ている。この初めの句を『君が代は』と直して国歌にしたのは明治の官僚のしわざで、古代人の知ることではない。短命なこの時代には四十の賀ということがよくおこなわれたもので、この歌は幾歳の寿を祝ったものかわからないが、賀宴のあるじである家長か族長の長寿を祝ったもので、『わが君』を『君が代』とかってに改めた後世のような政治的意味はふくまれていなかった。」2022/07/05

かっぱちゃん

0
すごく頭がいいのはわかるけど絶対友達になれない2015/10/20

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