岩波文庫<br> 続法窓夜話

岩波文庫
続法窓夜話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003314722
  • NDC分類 320.4
  • Cコード C0132

出版社内容情報

わが国の近代法整備に貢献した穂積陳重(一八五六―一九二六)の興味つきぬ「法律小話」,正・続それぞれ百篇.人生が無味乾燥でないのならその大法則である法律の話が面白くなかろうはずがない――.一話一話は短く,一見切り口は小さいが,その論ずるところいずれも法学の,あるいは学問一般の根幹に達している. (解説 福島正夫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

19
南予宇和島の伊達村候公も、 頗る刑律に熱心で、 死刑執行をしなかった、 主観的死刑廃止論者であった(71頁)。 穂積氏は、フランシス・ベーコンをよく勉強 していた(解説、366頁~)。 2014/04/18

MI2

1
民法起草者の一人である穂積陳重・元東大教授による法律エッセイ集。厳密には、死後の遺品整理でご子息の穂積重遠・元東大教授により発見された50篇の挿話に、重遠氏が陳重氏の遺著『法律進化論叢』から書き抜いたおもしろい小話を加えられたものである。 明治期の法律家の和漢洋いずれにも通じる教養の深さ(漢籍の引用も多く、日本中古の文献からの引用も非常に充実している)、西洋式の法律を編む中に残る江戸の面影の濃さ(重々不届、不届至極の話など)に感じ入る一冊といえよう。2011/12/22

YY

0
結構前作とかぶっている。しかし、やはり博識ぶりが際立つ。あれくらい勉強しないといかんね。2012/05/21

びーちゃん

0
評価保留2011/02/10

feodor

0
またこれもとてもおもしろい本だった。百篇、どれもというわけでもないけれども、多岐にわたっていておもしろい。 中でも、咎め言葉の話が興味深い。江戸時代には量刑に対する判決文に定型があり、極刑のときは「不届至極ニツキ」というような詰文言(前文)があり、そして獄門とか市中引廻しなどの咎附(判決)が出たらしい。詰文言では、「不届>不埒>不束」と三段階あり、これにさらに「重々」だとか「至極」や「~ノ至リ」などの加重語をつけたようだ。明治になって、薩長あたり出身の、江戸時代の慣例を重視しない若い裁判官が出てきて、慣例2010/03/27

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