出版社内容情報
わが国の近代法整備に貢献した穂積陳重(一八五六―一九二六)の興味つきぬ「法律小話」,正・続それぞれ百篇.人生が無味乾燥でないのならその大法則である法律の話が面白くなかろうはずがない――.一話一話は短く,一見切り口は小さいが,その論ずるところいずれも法学の,あるいは学問一般の根幹に達している. (解説 福島正夫)
内容説明
日本近代法の制定にあずかって力のあった著者の、人生が無味乾燥でないならその大法則である法律の話とて無味乾燥であるはずがない、それを人々に伝えたい、という熱意からまとめられた100話。実際、深い学問や幅広い教養、豊かな体験に基づいて語られる一話一話は古今東西に及び、まことに興味深い。
目次
パピニアーヌス、罪案を草せず
ハネフィヤ、職に就かず
神聖なる王璽
この父にしてこの子あり
ディオクレス、自己の法に死す
ソクラテス、最後の教訓
大聖の義務心
副島種臣伯と大逆罪
大津事件
副島種臣伯と量刑の範囲〔ほか〕
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- 和書
- 接地と雷防護