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岩波文庫
吉野作造評論集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003313114
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0131

出版社内容情報

大正デモクラシー運動期の思想的指導者であった吉野作造(一八七八―一九三三)は,第一次世界大戦末期から満州事変前後にかけて,数多くのすぐれた政治評論をのこした.その中から,民本主義を提唱し,この運動の烽火となった「憲法の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」をはじめ,彼の基本的思想をあらわす評論二十篇を精選した.

内容説明

大正デモクラシー運動期の思想的指導者の一人であった吉野作造(1878‐1933)は、第一次世界大戦末期から満州事変前後にかけて、数多くのすぐれた政治評論をのこした。その中から、民本主義を提唱し、この運動の烽火となった「憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」をはじめ、彼の基本的思想をあらわす評論20篇を精選し収めた。

目次

1 未来に寄せる期待(憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず;原内閣に対する要望;原首相に呈する書 ほか)
2 批判と主張(最近政変批判;護憲運動批判;憲政常道の要求 ほか)
3 逆流の中で(民族と階級と戦争;選挙と金と政党;政界の回顧と展望)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

16
歴史家の坂野潤治先生が吉野作造氏を社会民主主義者として評価しており、一度吉野氏の著作を読んでみたいと思っていた。当時の政治に対して現実的な見方を取りつつも今よりまだはるかに発展途上にあった大日本帝国憲法の下での議会制民主主義特に政党政治をどのように発展させたらよいか、そして中国の独立など国際社会の新しい潮流にどのように対応したらよいか、を真剣に考えていたことがよく理解できる。ただし社会民主主義者としての論考はあまり選ばれていないのは不満が残るところ。やはり日本では社会民主主義がまだ発展途上だからだろう。2018/05/05

壱萬弐仟縁

8
傍点付「民権思想というものはいずれの国においても頗る発達を遂げて居る」(13頁)。民権。国民主権。当時は民主でなく民本と変えねばならぬ事情があったわけで。憲政。立憲政治。憲法政治(20頁)。傍点、○点、・点だらけ(苦笑)。サンジカリズムに右線(81頁)。民本主義=憲政の精神的根柢(36頁)。平民主義。民衆主義。それで民本主義へと。デモクラシー、人民の政治。年末の衆院選でこれを放棄、投票棄権多し。もっての他の輩。民衆の利福を重んじる(45頁)。政治で最重要なのは最良最善の意見を実現させるかだと(257頁)。2013/04/17

hachiro86

2
民主主義と民本主義の間にあるもの2009/07/31

をよよ

1
小林よしのり著『ゴーマニズム宣言special 民主主義という病』参考文献一覧よりピックアップして読破。まだまだまともな感想がかけるほど理解が及んでいません。いませんが…『努力は盲目的ではいけない』という一文(p33)にしみじみしました。本当に、なんというか、何かで大成した人のほとんどが、言葉を変え表現を変え、伝えようとしてきたことなんですよね。難しいものです。2017/12/06

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