岩波文庫
明六雑誌〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003313039
  • NDC分類 051
  • Cコード C0101

内容説明

『明六雑誌』は文明開化期に様々な問題について啓蒙的な議論を展開した、日本近代思想を考える上で逸することのできない基本文献である。下巻には第二十九号から第四十三号までを収録。巻末に「執筆者別論説索引・掲載一覧表」「語句索引」を付載。

目次

網羅議院の説(西周)
自由交易論(西村茂樹)
教門論疑問(1)(柏原孝章)
明六社第一年回役員改選に付演説(森有礼)
人材論(津田真道)
教門論疑問(2)(柏原孝章)
人民の性質を改造する説(中村正直)
夫婦同権の流弊論(上)(加藤弘之)
夫婦同権の流弊論(下)(加藤弘之)
脩身治国非二途論(西村茂樹)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

20
津田真道「人材論」。日本でも世界的人材を育成するためには政府が国民に自由・独立の気象を抱かせる政策の必要を説く(58頁~)。中村正直は、民選議院準備に、学問・芸術と宗教・道徳の両輪を信仰し、人民を変えることの重要性を説く(66頁~)。加藤弘之の夫婦同権の流弊論は、森喜朗発言の背景をここでも思う。レディー・ファーストの悪習なのか? 今も、男女共同参画社会像に一石を投じている気もする。福沢諭吉「男女同数論」が男女平等の意味を考えさせられる(94頁~)。2021/04/20

やんも

1
明治初期、二年にわたり発行された啓蒙誌。文明開化まっまただ中の日本人に対しての提言、問題提起を論文、演説記事、論戦などを通じて行なってきた。ただ西洋を真似せよ、ではなく世界全体の開化の理想すら発言されている。読者に自分の意思、意見をもつ勇気を与えてくれる全三巻!2012/03/14

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