岩波文庫<br> マリアンヌの気紛れ - 他一篇

岩波文庫
マリアンヌの気紛れ - 他一篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 178p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003253632
  • NDC分類 952
  • Cコード C0198

出版社内容情報

ミュッセ(1810‐1857)がサンドとの《病める恋愛》に身を焼いた年に書かれた代表的劇作.それが悲劇に終ることを予感したのでもあろうか,全篇を流れる華麗な詩的せりふの積み重ねがかもしだす雰囲気は,はげしい劇的な切迫感をもって読者に迫らずにはおかない.他にモリエール風の諧謔と才智にあふれた短篇「バルブリーヌ」を付す.解説=芥川比呂志

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

21
純粋で朴訥なセーリオ、彼が懸想する人妻マリアンヌ、彼に頼まれてキューピッド役を引き受ける遊び人のオクターヴ、しかしオクターヴは彼女に話しかけるうちにその魅力に気づき、彼女も彼を憎からず思い、しかし友だち思いのオクターヴは踏み切れず。vous で会話を交わすオクターヴとマリアンヌだが、コメディフランセーズの演出では、マリアンヌの最後のセリフだけ Pourquoi dites-vous : adieu l’amour ?を dis-tu とtutoyer して、その彼女をオクターヴが押し返す演出になっていた2024/01/12

Fumoh

4
表題作の戯曲「マリアンヌの気紛れ」と「バルブリーヌ」の二編となっております。「マリアンヌ」は1851初演、「バルブリーヌ」1882年初演です。第二帝政期から、第三共和政期までですね。この時フランスは経済的に大発展を遂げており、特にパリは今のパリに近い形になりました。社交界では「結婚」と「不倫」の観念は多様化・自由化し、ある程度寛容になったと言えます(それが異常だとする見方もありますが)。「マリアンヌ」は三角関係のお話で(夫も含めると四角)、人妻マリアンヌを軸にした恋物語です。そこでは「貞節ー不倫」がテーマ2024/04/09

寛理

1
☆☆☆☆ 『マリアンヌの気紛れ』は三角関係ものの傑作で、喜劇と名付けられているが結末は悲惨。男がマリアンヌに恋をして友人に仲介役を頼むが、マリアンヌはその友人の方を好きになってしまう。この劇中で「気紛れ」なのはマリアンヌよりもむしろ友人である。そこに「泣き笑い」的な痛切さがある。2019/03/16

秋津

1
マリアンヌの気紛れのみ読了2016/09/29

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