岩波文庫<br> 水晶 - 石さまざま1

岩波文庫
水晶 - 石さまざま1

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  • サイズ 文庫判/ページ数 105p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003242216
  • NDC分類 943
  • Cコード C0000

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クナコ

15
初読。表紙のあらすじにクリスマスの時期の物語とあったので。しんしんと降る雪と、氷の迷宮の情景が瞼の裏に美しく、透明なクリスタルの響きが遠く聞こえてくるような気持ちになる作品だった。兄妹の幼さゆえの愚かな前進の連続がいじらしく、ラストシーンは本当にほっとした。1952年の版を読んだため漢字の多くが旧字体だったものの、それぞれの文節は平易だったため読みやすかった。むしろそのあとの序文や解説の方が難解で疲れた。機会があれば他の「石さまざま」収録作も読んでみたい。2021/12/20

2
情景の美しさと兄妹2人で山の中に閉じ込められる不安感、そして最後の暖かなラストが綺麗な作品でした。私が友人借りたのが「水晶」しか収録されてないバージョンだったので他の短編も読んでみたい。2013/11/06

1
昔、祖母がくれた本。母が愛した本。初読。美しく過酷な大自然の中を歩み続ける兄妹。水晶という完璧なタイトル。2021/05/24

J_L_B_459

1
そうよ、コンラート Ja, Konrad! の訳出に苦心したとのこと。ザンナのいじましさが引き立った。 わからなかった旧字など p76 合圖 合図p89 こうき 灝気p93 放恣 ほうしp95 文藝の轉囘(転回)2023/05/20

たっけ

1
久しぶりの外国文学。沢野ひとしさんの「転校生」からのつながりです。僕的には、欧米文学らしい「文章のくどさ」がちょっとかったるかったけど、なかなかおもしろかったです。「序」に記された、「自然の法則」と「正義の法則」論も、とても興味深い話でした。2022/10/03

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