出版社内容情報
ハーン(1850‐1904)来日後の第2作.彼はこの中で日本古来の武士的精神の美しい面を見つめ,分析し,深い愛情をもって描き出した.彼みずからも「哲学的小品」といっているように,これら小品中には彼の中にある詩人と哲人とが形影相憐れみあっている.日本人が本来の日本人の心を見失いがちな今日,見落すことのできない一書といえよう.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Youhei Hatakeyama
2
「柔術」の項しか読んだことなかったので、薄いことだし、等と軽い気持ちで読み始め。やはり、素晴らしい記録を残す人は優れた観察者であり、言葉の使い手であることを改めて感じる。観察者故の冷静さがあると同時に、愛がある。2018/03/08
シンドバッド
1
小泉八雲にはまるきっかけとなった著作。第一書房の革装の全集まで入手したが、読み終わっていない。全集は老後の愉しみかな?!
まふ
0
日本に帰化した人であるから、日本に対するその目は優しく、ほめすぎと言えるくらいの描き方。日本人は西洋の一律的な表面的なつかみ方をせず、本質をつかむから、絵もおのずから違ってくる、と言うような調子である。それほどのこともなかろうにと思う。2001/10/24