岩波文庫<br> 陶淵明全集〈下〉

岩波文庫
陶淵明全集〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003200827
  • NDC分類 921.4
  • Cコード C0198

出版社内容情報

陶淵明(三六五‐四二七)といえば人は「帰りなんいざ,田園まさに蕪れなんとす」の一句を想いうかべ,酒を愛したのんきな田園詩人といったイメージを描くだろう.ところがどうして,そんなイメージをもってしては到底おおえぬ複雑な振幅の持主であることを何よりも作品が語っている.全作品の原文・訓読文に注・現代語訳をくわえた.

内容説明

詩124篇、文12篇。これが陶淵明の全作品だから歴代の他の詩人に比べて決して多い数ではないが、そのいずれもが噛みしめれば噛みしめるほど味の出てくる作品ばかりである。蘇東坡は言っている。陶詩は地味のようでいて実は華麗、痩せているようで実は脂ぎっている、李白や杜甫などもみな及ばない、と。

目次

巻4 詩五言
巻5 賦・辞
巻6 記・伝・賛・述
巻7 疏・祭文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプーン

34
欲を捨て、自然を愛しさえすれば手に入れられる、心の平安。人生の指針になりうる詩集。2019/06/26

双海(ふたみ)

19
難しい、というか陶淵明の詩に私がついていけない。陶詩が悪いのではなくて、私に欠陥がある。2015/02/16

CCC

9
超然とした印象を受ける部分と等身大な部分が入り混じっているのが面白かった。そういった懐の深さが、この詩人の魅力なのかもしれない。2019/04/17

ikedama99

8
夜寝床で読む本。漢詩そのものを読むよりも、書き下し文と訳を読むのがほとんどだったが、それでも陶淵明の表現したいものは伝わってきた。帰去来の辞のイメージが強いが、貧困にあっても思いを大切にして一生を送ろうとした(そうならないで外に職をもとめたこともあったが)人であることがわかる。自らを祭る「自祭文」(ある種、遺書になるのか?)は、読んでいて、彼の思いが迫る文章だと思った。 漢詩の世界にふれてみたいと思う。2023/09/16

バナナフィッシュ。

7
知名度には劣るけれど、偉大な詩人であることに変わりない。表紙にある紹介文にも書いてある。もしかしたら、かの偉大な杜甫・李白コンビに勝てるかもしれないと。一人でもそう感じている人がいればいいんじゃないか。誰かの心に突き刺さるものがあれば。2017/06/10

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