岩波文庫
大地と星輝く天の子〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003118313
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人はソクラテスをどう裁いたか。告発者三人と黒幕、籤で選ばれた陪審員、傍聴人を前に弁明が始まる。性的人間・革命家・泥棒・巫女・よそ者の跋扈するアテナイ。爽快に猥雑に、古代を映すダイナミックな現代絵巻。小田実初期代表作の裁判小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M.kaori☂️☂️☂️🌻🌻🌻☁️☁️☁️🍒🍊🪶🍍

3
ちょっととんちが聞いた。とってんかってんな歴史を描いたヒストリアみたいな。ジョークと日常が混ざってるから気が楽になると読める。これがほっこりとするかは人のウケのセンスの問題だな。わたしは笑った。(*´ω`*)2021/02/24

壱萬弐仟縁

1
裁判小説。台詞の一節で「小国は小国らしく、大国の言うことをきくものだよ」(68ページ)。これは、日米関係だったが、今後もこんな感じでいいのだろうか、とも思える。敷衍すれば、「貧乏人は貧乏人らしく、金持ちの言うことをきくものだよ」か。扇動政治家も出てくるが、実際に評者はこれからの政権ではこうした人の存在を憂えている。民主政治、民主主義を考える上でも、必要な作品であろう。民衆の生活の苦しさ(311ページ)。今も日本でも変わらない。裁判で裁かれた地方公務員の犯罪者も今年は出たが、なんということか、と庶民は思う。2012/12/18

ラウリスタ~

1
変な本だなぁ。アテネの歴史はちょっとだけ勉強したのであぁなるほどってうなずけるところが多い。作者が何者なのか知らなかったのでwikiで調べてみると・・・けっこう左の人みたい。岩波文庫の特色の一つらしいですし。だからまぁうがった見方をしようとすれば古代アテネの民主政治批判の形をした民主主義への疑問提起と取れなくもないかも。書かれた時期も安保闘争の直後。今読むとただのばかげたアテネ物みたいですが。この人が何をしたかったのか。まぁ正直イデオロギー色強いのは嫌い。でもこの本は関係ない?2010/09/13

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